Category Archives: 膣内の乾燥

30代の性交痛の原因はなに?痛みの理由や解消法、相談先も紹介

Written on May 22, 2023 at 7:35 PM, by

  1. 30代の6割が抱えている性交痛の悩み 性交痛とは、セックスをする際に生じる痛みの総称のことです。痛みを感じるタイミングや痛む場所は、人によってさまざまな種類があります。例えば、膣の入り口付近で感じる痛みもあれば、膣の奥で痛みを感じる場合もあり、それがセックスの最中であったり前後であったりもします。 痛みの代表的な原因は、ホルモンバランスの乱れによる「うるおい不足」と言われますが、更年期を迎えていない30代でも性交痛の症状は珍しくありません。JEX JAPAN SEX SURVEY 2020年アンケート調査によると、30代女性の63.5%が性交痛に悩んでいるという結果も出ています。 2. 性交痛の原因 性交痛の原因は、肉体的な問題・精神的な問題の大きく2種類があります。この章では、膣が痛くなる原因についてそれぞれのケースで解説します。 性交痛の原因:精神的な問題 膣の痛みは、物理的な要因だけではなく、精神状態も影響します。どのような状態だと痛みを感じやすいのか、順番に見ていきましょう。 過去のトラウマ 過去に自分が感じた性へのトラウマが性交痛につながることがあります。例えば、過去に電車で痴漢に逢ったことがある・会社で度を越したセクハラを受けた経験があるなど、性に対するネガティブな経験がトラウマになり、性行時に痛みとして現れるケースです。そうなると、好きな相手だったとしても嫌悪感が生じることで濡れにくくなり、痛みの原因となってしまいます。 ストレスや不安 性交痛は、ストレスや不安を抱えていてもあらわれます。膣は、ほんの少しでもストレスを感じると潤わなくなるほど敏感な器官です。セックスの最中に「痛い」と感じただけでも、すぐに乾きはじめます。セックス中に痛みを感じた経験があると、次も痛いのではないかと不安になり、今度は体がこわばりやすくなります。膣は筋肉なので、体が緊張すると膣はしなやかに動かせません。体が硬くなっていると性交時に痛みを感じやすくなってしまいます。 性交痛の原因:肉体的な問題 次に、肉体的な要因で起こる性交痛について解説します。 子宮筋腫 子宮筋腫は子宮の壁にできるコブのような良性の腫瘍のことです。発生した筋腫がセックスの際に動くことで痛みが生じる場合があります。筋腫が発生する原因は解明されていませんが、幼少期には症状がなく、成人年齢を迎えたあたりから筋腫の症状があらわれ、閉経後に小さくなる特徴があることから、女性ホルモンであるエストロゲンが関係していると言われています。性交時の痛み以外であらわれる主な症状は、過多月経・過長月経・月経痛です。 子宮内膜症 子宮内膜症とは、本来子宮の内側にあるはずの組織が、子宮以外の場所で発生してしまう疾患のことです。子宮内膜症である女性の半数以上がセックスの前後に性交痛があると言われています。発症の原因は、月経時に体外に排出されるはずの組織が、一部逆流を起こし、骨盤内に侵入することで子宮内膜症になると言われています。主な症状は子宮筋腫と同様に、過多月経・過長月経・月経痛など、月経時の変化です。 子宮膣部びらん 子宮膣部びらんとは、子宮の入り口である子宮頸部が赤くただれているように見える状態のことです。多くは目立った症状のないまま経過しますが、炎症を合併すると性交痛が生じることがあります。子宮膣部びらんは病気ではなく、月経のある女性にはごく普通に見られる症状です。女性ホルモンが活発な時期に発症することが多いことからエストロゲンが関係していると言われています。その他の症状は、腰痛や頻尿、不正出血などが挙げられます。 小陰唇肥大 女性器のふっくらとした部分を大陰唇と言い、その内側にある左右一対のヒダを小陰唇と言います。小陰唇肥大とは、そのヒダの部分が成長と共に大きくなってしまうことです。ヒダが大きくなると、性交時にヒダが膣側に巻き込まれてしまい、痛みが生じることがあります。小陰唇が大きくなる主な原因は遺伝です。その他、加齢などでコラーゲンが減少し、ハリがなくなることで大きくなったように見えることもあります。性交痛以外の主な症状は、かゆみや尿の飛び散りです。 処女膜強靭症 処女膜強靭症とは、本来柔らかいはずの処女膜が硬い状態であることです。処女膜が厚くて硬いと、性交時に破れたり伸びたりしないため、痛みを伴います。原因は生まれつきであることが多く、改善する場合はクリニックで処女膜の切開や切除をするなど治療を受ける必要があります。 膣の乾燥 性交痛の代表的な原因と言われるのが、膣が乾燥することによる「うるおい不足」です。膣が潤っていない状態で性交渉をすると、挿入時に膣口を傷つけてしまい、ヒリヒリするような痛みが生じてしまいます。主な原因はホルモンバランスの変化ですが、不安や緊張など精神的な要因が関連することもあります。 性交痛の解消法 性交痛の原因によってはセルフケアで改善できるものもあります。ここでは、自宅でできるケアと、診察するなら何科に行けばいいのかを解説します。 潤いを補うグッズを使う うるおい不足が原因であれば、潤滑ジェルやローションを活用しましょう。膣の乾燥を防ぐことで、物理的にペニスの挿入がスムーズになるからです。とくにリューブゼリーは、産婦人科やクリニックでも数多く推奨されている性交痛を緩和させるアイテムです。デリケートゾーンのうるおい不足が考えられる方は利用してみましょう。 パートナーと話し合う 性交時の痛みについて、パートナーと話し合うのも解消法として有効です。セックスへの不安を抱えたままだと、今後の2人の関係がギクシャクしかねません。前戯を長くしてほしい、ゆっくり挿入してほしい、など、抱えている要望を伝えることで緊張や不安を軽減しやすくなります。 医師に診察してもらう ここまで、セルフケアで改善できる方法について解説しました。しかし、前述した通り、痛みの原因が婦人科系の病気である可能性もあります。セルフケアで改善しなかった場合は、医師に診察してもらいましょう。性交痛の相談先には、婦人科と婦人科形成の2つがあります。 婦人科に相談する 婦人科では、月経・妊娠・更年期など、女性の特有の悩みを解決してもらえます。婦人科系の病気が考えられる場合には、婦人科で診察してもらいましょう。 婦人科形成に相談する 婦人科形成とは、女性器の美容的な悩みに特化したクリニックのことです。悩みの原因が婦人科系の病気以外である場合は、婦人科形成で解決できることが多いです。処女膜の切開や、小陰唇のヒダの切除など、婦人科で対応していない治療もできるので、改善がみられなかった場合には、婦人科形成での診察も検討しましょう。 まとめ 今回の記事では、30代の6割以上の方が悩みを抱えている性交痛の原因や解消法について解説しました。性に関する悩みは人に相談しづらく、1人で抱え込むケースも珍しくありません。当クリニックでは、プライベートに徹底配慮しており、完全予約制で患者様が貸切の状態で診察を受けられるように実施しています。性交痛にお悩みの方は、ぜひ1度カウンセリングにきてください。

【20代の性交痛】膣が乾燥する5つの原因と改善方法

Written on April 26, 2023 at 3:33 PM, by

  1. 膣の乾燥は女性ホルモンが影響している 多くの場合、膣が乾燥することで性交痛を引き起こします。 膣の乾燥は閉経前や閉経後にあたる「更年期」にみられることが多いですが、20代でも膣が乾燥することはあります。 膣の乾燥は、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量低下が主な原因です。エストロゲンは膣のうるおいや弾力性を保つ作用があるため、エストロゲンの分泌量が低下すると膣が乾燥します。 2. 20代で膣が乾燥する5つの原因 膣が乾燥するのは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量低下が原因であることが分かりました。 次に、20代でエストロゲンの分泌量が減少する要因を5つに分けて解説します。 出産および授乳 出産直後は、母乳の生産を維持するプロラクチンというホルモンが放出され、反対にエストロゲンレベルが急激に低下します。出産後、数ヶ月でエストロゲンの分泌量は元に戻ります。 しかし母乳育児の場合は、エストロゲンの分泌量が低下した状態が長くなるのです。エストロゲンの減少は、膣の乾燥を招くだけではありません。 膣のうるおいを保つには十分な性的興奮が必要です。しかしエストロゲンの減少は、性欲を減退させるため性的興奮を感じにくくなり、膣の乾燥がさらに増します。 喫煙 たばこは、がんや肺疾患のリスクが上がるだけではなく、エストロゲンの分泌量低下にも影響があります。たばこを吸う人は吸わない人と比べると、不妊や早期閉経の傾向にあります。 これらは、たばこに含まれる有害物質の影響です。また、たばこを吸わない人もたばこから出る煙には注意をしなければなりません。 なぜなら、副流煙にも多くの有害物質が含まれており、喫煙と同じように人体への悪影響があるからです。当院では、膣の乾燥が気になる方には禁煙をおすすめしています。 薬の副作用 女性に多い乳がんですが、がん細胞は増殖しようとする時にエストロゲンの力を利用します。そのため、がんの増殖を防ぐためにエストロゲンの働きを抑える必要があります。 そこで適用されるのが「ホルモン療法」です。ホルモン療法の副作用として、月経異常や子宮内膜症、膣の乾燥が挙げられます。自身が服用している薬の副作用が気になる方は、専門医に相談してみると良いでしょう。 ストレスによるホルモンバランスの崩れ 身体に強いストレスがかかると、エストロゲンの分泌量が低下することが明らかになっています。エストロゲンを分泌するのは卵巣ですが、その卵巣に指令を出すのは脳にある視床下部です。 視床下部にストレスがかかるとホルモンをコントロールする能力に乱れが生じ、エストロゲンの分泌量が低下すると考えられています。 シェーグレン症候群 シェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺の病変が特徴的な自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは、自身の持つ免疫機能が自分自身の細胞や組織に対して過剰に反応してしまうことで異常を生じる疾患の総称です。 シェーグレン症候群を発症すると、女性ホルモンへの影響を受け、膣の乾燥を招きます。その他にも目や口の乾燥や皮膚の乾燥もみられます。 2.20代の性交痛は放置してはいけない 性行為の際に感じる痛みには個人差がありますが、がまんできるからと言って放置してはいけません。 性交痛を放置すると、以下のような弊害が生じます。 パートナーとの関係に影響する 痛みを伴う性行為は、苦痛に他なりません。苦痛を感じながら性行為を続けると、性欲や性的満足度の低下につながり、心の通った性行為ができなくなる可能性があります。 性行為に対して苦手意識が芽生えるとパートナーの要求にも応えずらくなり、パートナーとの関係が悪くなる可能性があります。 性行為だけが愛情表現ではありませんが、パートナーと良好な関係を築く上では大切な行為です。性交痛を感じた場合は早めにパートナーに打ち明け、適切な改善方法の実践や治療をしていきましょう。 尿路感染症を引き起こす 性交痛があるにもかかわらず性行為を続けると、ピストン運動による摩擦で炎症を起こすことがあります。その結果、尿道や尿管に細菌が入り込み、尿路感染症を引き起こす可能性があります。 >尿路感染症でよく耳にするのは「膀胱炎」や「尿道炎」です。尿路感染症の症状としては、排尿時の痛みや頻尿、残尿感があります。尿に血が混じる「血尿」も尿路感染症の症状の一つです。 萎縮性膣炎が進行する 萎縮性膣炎は、女性ホルモンの低下により膣内が乾燥し、膣の壁がただれる婦人系の疾患です。主に閉経前後の女性に多く見られる疾患ですが、20代でも膣が乾燥することで発症する可能性があります。 萎縮性膣炎の症状は、性交痛や灼熱感、かゆみ、出血、外陰部の痛み、黄色いおりものが代表的です。性交痛を放置すると萎縮性膣炎が進行し、重症化するおそれがあるため早めに専門の医療機関を受診しましょう。 3. 20代の性交痛を改善する方法 性交痛を改善するには早期に原因を探り、解決を図るのが重要です。 しかし中には、原因が分からず性交痛が続いてしまう可能性もあります。ここでは、性交痛を改善する具体的な方法を紹介します。 パートナーと一緒に性行為の方法を見直す 膣が乾燥する原因は様々ですが、性的な興奮の不足も膣が乾燥する大きな要因になります。女性が性的な興奮を感じると全身の血流量が増加し、膣の壁からうるおい成分が溢れてきます。 しかし、性的な興奮が足りないと全身の血流量に変化がなく、膣がうるおうことはありません。性行為の際に性的な興奮が足りていないと思い当たる方は、正直にパートナーに打ち明けてみましょう。 性交痛は女性側だけの問題ではありません。「パートナーと一緒に解決してく」ことで早期改善につながります。 潤滑剤を使用する 膣の乾燥を改善するには、専用の潤滑剤がおすすめです。潤滑剤には多くの種類がありますが、当院では「リューブゼリー」という商品を取り扱っています。 リューブゼリーは約40年前に性交痛緩和アイテムとして開発された水溶性の潤滑ゼリーです。人体への安全性が徹底的に配慮された信頼性の高い商品であるため、全国の産婦人科や泌尿器科でも推奨されています。 妊娠中や妊活中にも使用でき、男性側に塗布しても問題ありません。ただし、潤滑ゼリーで痛みを一時的に緩和できても根本的な治療にはなりません。 詳細はこちら⇨「性交痛を和らげるリューブゼリーについて」 専門の医療機関で治療する 膣の乾燥を根本的に治すにはレーザー治療がおすすめです。当院では、「インティマレーザー/Vタイトニング」という機器を導入し、膣の乾燥に対する専門的な治療をしています。 レーザー治療はメスを使用しないため身体への負担が少なく、ほとんど無痛で治療を受けられます。 また、施術は約15分で終わり、当日からシャワーも可能です。施術後の性行為は3日ほど控えていただく必要がありますが、その他の制限はありません。レーザー治療に関して疑問や興味のある方は当院までお気軽にご相談ください。 詳細はこちら⇨「性交痛【痛くて入らない】」…

【20代向け】「膣が狭い」が原因かも?性交痛の原因と改善方法

Written on April 26, 2023 at 3:16 PM, by

  1. 膣が狭くて性交痛を引き起こす原因2つ 20代で性交痛を引き起こす原因は様々あります。 その中でも、膣の狭さが関連した性交痛を引き起こす原因は主に2種類あります。 処女膜強靭症 処女膜は、とても薄い粘膜が膣の入口付近にリング状に集まってできているヒダのことです。処女膜の粘膜の硬さには個人差があり、初めて性交した際に痛みや出血を伴います。 そして処女膜強靭症は、処女膜が通常より厚くリング状に硬くなっている状態のことを指します。 処女膜強靭症の一般的な症状は、無理な挿入による多量の出血や強い痛みです。原因は生まれつきであると言われていますが、稀に後天的に処女膜が硬くなるケースがあります。 処女膜強靭症は、自分自身では判断するのが難しいため、専門の医師による問診や、膣鏡を用いた内診で診断されます。 心因的な問題 膣が狭いと感じ痛みを伴う原因は、身体だけの問題ではなく、精神面も影響します。 単純に性的な興奮が低下している状態や性的な行為に対して嫌悪感を抱いている場合には無意識に身体が反応し、膣が痙攣を起こすことがあります。 膣がけいれんするのは、膣や肛門の周辺に存在する「骨盤底筋」という筋肉が過剰に収縮するのが原因です。骨盤底筋が過剰に収縮して膣口が締まることで、膣が狭いと感じられます。 性にまつわる過去のトラウマや、生活歴などが影響すると言われますが、原因不明なものがあるのも特徴です。 心因的な要素が原因で性交痛が引き起こされている場合、他人に相談しても理解されにくいため辛い思いをする方もいます。不安な方は、専門の医療機関でカウンセリングを受けると心が楽になります。 2.20代の性交痛を早く治療するべき理由 性交痛は人に相談しづらいデリケートな問題であるため、治療があと延ばしにされがちです。 しかし性交痛を放置しているとこれからの性生活や、婦人系の病気に発展する可能性があるため早めの治療が必要です。 性行為への恐怖心が強くなる 性交痛があるにもかかわらず放置し続けると、性行為への恐怖心が増大します。 性交痛に限らず私たち人間にとって痛みは苦痛です。性行為の際に毎回痛みを伴うと、「性行為=苦痛をがまんする時間」に感じるため、知らず知らずのうちに性行為への恐怖心が強くなります。 恐怖心が強くなると無意識に身体が反応し膣が痙攣する(膣が狭くなる)、性交痛が増す、性行為への恐怖心が強くなる。 このような悪循環が生まれるため、早めの改善または治療が必要です。 20代と若い年齢から性行為への恐怖心があると、これからの性生活にも大きな影響を及ぼす可能性があるため、専門の医療機関へ相談することをおすすめします。 治療をしないと治らない可能性がある 性交痛の原因が処女膜強靭症の場合、治療をしなければ性交痛が改善されることはありません。 処女膜強靭症は、処女膜が通常より硬く厚いため性行為で破れる可能性は極めて低いからです。性行為をするたびに強い性交痛を伴うためセックスがうまくいかず、パートナーとの関係性にも影響が出る恐れもあります。 自身が処女膜強靭症かどうか分からない場合には産婦人科や専門のクリニックに相談してみましょう。 細菌性膣炎を発症する可能性がある 細菌性膣炎は、性行為などが原因で膣内の雑菌が増殖することで発症します。性交痛をがまんして行為を続けていると、膣内の粘膜が傷つけられ、そこから雑菌が侵入し炎症を起こします。 細菌性膣炎の主な症状は、外陰部のかゆみや痛み、おりものの増加です。細菌性膣炎は抗菌剤を服用すると数日で症状が和らぎますが再発も少なくありません。 細菌性膣炎を予防する、早期治療をする点においても性交痛は早めに治療するようにしましょう。 3. 「膣が狭くて痛い」を改善する方法3選 「膣の狭さ」が原因で引き起こされる性交痛は、他の性交痛と同様に正しい方法を用いることで改善できます。その改善方法は以下の3種類です。 ・即効性のある方法 ・心の緊張をほぐして改善する方法 ・根本的に治療する方法 即効性のある改善方法 即効性のある改善方法として、うるおいをサポートする潤滑ゼリーの使用をおすすめしています。潤滑ゼリーと特徴は、 1. 膣の狭さやうるおい不足をサポートしてくれる 2.ネットで購入できるため誰でも手軽にはじめらる 3.安価であるため気軽に試すことができる などです。ただし、処女膜強靭症に対しては改善効果が期待できないため万能とはいえません。 しかし、膣の狭さやうるおい不足が原因で起こる性交痛に対しては即効性があるため一度、試してみるのもいいかもしれません。 当院でも、日本家族計画協会が日本で初めて開発した「リューブゼリー」という商品を取り扱っているためお気軽にお問い合わせください。 詳細はこちら⇨「性交痛を和らげるリューブゼリーについて」 緊張をほぐし、筋肉を緩和させる方法 精神的な問題から筋肉が強張り膣が狭くなっている場合には、緊張をほぐして筋肉の過度な収縮を和らげる必要があります。 ただし、緊張をほぐすには一人では難しいためパートナーに協力を求める必要があるでしょう。たとえば性行為に対して嫌悪感や恐怖心がある場合には、前戯に時間をかけて少しずつ緊張をほぐすようにしましょう。 そうすることで筋肉が必要以上に収縮するのを防げるため、性交痛の緩和が期待できます。いずれにしても、パートナーの協力が必須であるため信頼関係を築くのが先決です。 処女膜強靭症の治療方法 問診や内診により処女膜強靭症と診断された場合、根本的に治療可能な「処女膜切開手術」をおすすめしています。 処女膜切開手術は、痛みの原因となる膜の硬い部分を切除する手術です。硬く突っ張っている部分を切開することで性交痛が大幅に緩和されます。 手術は、事前にカウンセリングを入念に行い不安を取り除いた上で実施されます。また、局所麻酔を使って、痛みの有無を確認しながら進めるため痛みの心配はありません。…

出産後の性交時に痛くて入らない原因|産後は体の変化に注意?

Written on March 10, 2023 at 8:56 AM, by

  1. 出産後の性交時に痛くて入らない原因 出産後の性行時に痛くて入らないのは、以下の原因が考えられます。 ・ホルモンバランスの変化 ・傷が治りきっていない ・性欲低下によるストレス ・出産時の骨盤形状の変化 ・育児疲れによる潤い不足 それぞれの原因について詳しく解説していくので「前は問題なく入ったのに」と悩んでいる方は、当てはまるものがないかチェックしてみてください。 ホルモンバランスの変化 妊娠から出産にかけて、女性ホルモンのバランスが変化して、潤いを担当しているエストロゲンが減少していることで、痛みを感じている可能性があります。 エストロゲンが減少すると潤いが不足し、挿入がスムーズにいかず、男性器と女性器が乾いた状態で擦れてしまうのです。 潤い不足のまま挿入を続けると、膣を傷つけて出血する恐れもあるため、中断する必要があります。 傷が治りきっていない 出産時の会陰や切開の傷は、産後1ヶ月程度で治るのが一般的ですが、治癒までの期間には個人差があり、1ヶ月ではまだ痛みを感じる方もいます。 検診の際に状態をチェックしてもらい、自分の傷が今どういう状態なのかを医師に聞いておきましょう。 性欲低下によるストレス 妊娠から出産にかけて女性ホルモンのバランスが変化することで、性欲が低下します。 性欲が低下すると、性行為にプラスの感情を抱けなくなり、大きなストレスを抱えているのかもしれません。 出産前と同じようにはいかないことは特別なものではないので、不安を1人で抱え込まないようにしましょう。 出産時の骨盤形状の変化 出産に向けて骨盤の形状が徐々に変わっていくため、出産後の痛みの原因は骨盤の形状の変化である可能性があります。 出産後、出産前の状態に戻っていくので、一般的には期間をおけば問題ないケースが多いです。 育児疲れによる潤い不足 出産後は体の変化だけでなく、育児の疲れやストレスを抱えていることが原因で潤い不足となっているかもしれません。 疲れている状態では性行為にポジティブになれないでしょう。 パートナーと話し合い「疲れている」など意思を伝えることが大切です。 2.出産後の性交時に痛くて入らない時の改善方法 出産後の性交時に痛くて入らない時は、以下の改善方法を試してみてください。 ・ホルモンバランスが戻るまで待つ ・育児の負担を話し合う ・痛みが長引く場合は医師へ相談する ・潤い不足を補うアイテムを使う ・性欲が戻るまで無理をしない ホルモンバランスが戻るまで待つ 出産後、徐々にホルモンバランスが戻っていくので、出産前の状態に戻るまで待つことで改善できる見込みがあります。 育児のストレスも加わると、余計にホルモンバランスが崩れやすいため、十分に休養をとり休むことを心がけましょう。 女性ホルモンの分泌が足りていないまま挿入をしても、潤い不足で痛みを生じてしまいます。 性行為をしても痛みやストレスを抱えることがない状態になるまで、しっかり休養しましょう。 育児の負担を話し合う 育児の負担が軽減されれば、疲れによる潤い不足が解消され、痛みを感じることなく挿入ができるようになる見込みがあります。 出産後は、自分の体のダメージだけでなく、育児の負担も加わっているため、パートナーと負担を話し合うことが大切です。 片方だけに負担がかかっていないか、どういう思いを抱えているのかを、普段から話し合うようにしましょう。 痛みが長引く場合は医師へ相談する 出産後、1ヶ月以上痛みが長引く場合は医師に相談してみましょう。 骨盤や膣内、ホルモンバランスなどに問題が起きている恐れもあります。 定期検診で体の状態のチェックはしますが、性交痛など特別なタイミングで痛みを感じるなどの不調がある場合は、1人で抱え込まずに医師に相談してみてください。 「出産の後だから仕方ないか」と放置しすぎると、重症化する可能性もあるため、早めの受診がおすすめです。 潤い不足を補うアイテムを使う 心身ともに健康で、ホルモンバランスにも問題がない場合は、潤い不足を補うローション付きのコンドームやジェルなどを使用してみましょう。 アイテムを使っているうちに、性行為に対してポジティブな感情が生まれ、ホルモンの働きが正常になる可能性もあります。 見た目がコスメのような可愛い商品もあり、女性が使いやすいものも販売されているので、使いやすいアイテムを選んで使用してみてください。 性欲が戻るまで無理をしない 性欲が戻ってくるまで、しっかり体を休養させ、無理をしないことが改善に向かっていきます。 無理をすると、さらにストレスを抱えることになり、パートナーとの関係性にまで影響しかねません。…

【50代の性交痛】痛みの原因と解消方法を紹介します

Written on February 28, 2023 at 1:55 PM, by

  1. 50代の性交痛とその原因 性交痛は多くの女性が経験する悩みです。2020年にインターネット上で実施した調査によると、全国の20〜69歳の女性62.5%が「性交痛を感じることがある」と回答したそうです。50代の女性に限定しても59.2%が性交痛の経験があると回答しています。 このように性交痛は、幅広い年齢の人が人が抱える問題です。しかし50代で起こる性交痛の原因は、20代や30代で起こる性交痛とは原因が異なります。   女性ホルモンの低下による潤い不足 閉経の前後10年間を更年期といいます。更年期には、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が極端に減少します。 エストロゲンの分泌量が減少することで、様々な体調不良が現れることを更年期症状といい膣機能にも影響を及ぼします。エストロゲン分泌量の減少は、更年期以外にも起こります。 仕事や人間関係によるストレスや過度のダイエット、激しい運動にも注意が必要です。いつも手足が冷たい、朝すっきり起きられない、生活習慣が不規則、生理痛がひどい、このような症状がある人は、すでにエストロゲン分泌量が低下している可能性があります。 エストロゲン分泌量が減少すると膣の粘膜をつくる細胞が減少し、膣分泌液量が低下します。性交痛の原因で多いのは膣分泌量低下による潤い不足です。   閉経後にかかりやすい「膣の病気」によるもの 閉経後エストロゲンの減少により、膣機能の低下や粘膜が薄くなり膣内が乾燥する現象が起きます。膣内の環境が悪化することで、細菌が繁殖しやすくなり炎症を引き起こします。この症状を萎縮性膣炎(いしゅくせいちつえん)といいます。萎縮性膣炎の症状は、以下の通りです。 膣が乾燥している かゆみがある 熱っぽい感じがする 色や臭いのするおりものがある 変な違和感がする 頻尿 膀胱炎を繰り返す このような症状がある場合には、萎縮性膣炎の可能性があります。また萎縮性膣炎を発症すると膣内の柔軟性が低下し、傷つきやすい状態になるため性交痛を感じやすくなります。 萎縮性膣炎が悪化すると痛みが増し、他の感染症にかかるリスクが上がるため、早めに専門の医療機関を受診するようにしましょう。   精神的なもの 性交痛の原因は身体的な問題だけではなく、精神面の影響も考えられます。過去にセクハラや性的被害を経験したことがある人や性に対して嫌悪感や不潔感を抱いている人は、性行為に対して敏感になります。 その結果、必要以上に緊張したりパニックに陥ることで痛みを感じやすくなる場合があります。性行為時の緊張や不安、恐怖心が強い場合はカウンセリングや専門的な治療を受けることで症状が緩和することもあります。   2.50代の性交痛を和らげる方法 性交痛の原因が病気の可能性である場合は、悪化を防ぐために早めに専門の医療機関を受診する必要があります。 一方で膣の潤い不足や心理的な要素から性交痛を感じている場合には、痛みを和らげる方法があります。ここでは、性交痛を緩和する3つの方法を紹介します。   パートナーと話し合うことでストレスを和らげる 性交痛をパートナーに打ち明けるには、勇気が必要です。しかし愛を深めるための行為が苦痛でストレスを感じていてはお互いの関係に良い影響はありません。 「濡れにくくて痛い」や「挿入する時に痛みを感じる」など正直に話し合ってみましょう。パートナーに打ち明けることで心が軽くなり緊張がほぐれ、痛みが軽減することもあります。 また話し合うことで、パートナーが痛みに対して理解を示してくれることもあります。痛みを和らげるために、パートナーと話し合い協力してもらうことも大切です。   前戯を工夫する 潤い不足を解消するためには、膣分泌液量を増やす必要があります。膣分泌液を増やすために重要なのが「オキシトシン」というホルモンです。 オキシトシンが分泌されることで下半身の血流が増加し、膣内の毛細血管が広がります。結果として膣内の血管から潤滑油があふれ出し、潤いが増します。 オキシトシンは性的な興奮により分泌されるため、前戯が短すぎると潤い不足のまま挿入することになります。前戯の仕方をパートナーと話し合い工夫することで性的興奮が得られ、潤いを得られるかもしれません。潤いを保った状態で挿入すると性交痛が軽減されるでしょう。   潤滑ゼリーを使用する 「工夫しているけど、どうしても濡れない」このような場合には潤滑ゼリーの使用がおすすめです。「こんなに頑張っているのに濡れない」と落ち込むと、プレッシャーとなり余計に濡れにくくなります。 潤滑ゼリーの使い方は簡単で、性行為の前に局部に優しく塗るだけです。手のひらに500円玉ほどの量をとり、膣の入口付近からほぐすように塗布しましょう。男性にも使用できるため自分だけ塗るのが恥ずかしいという方は、パートナーにも塗ってもらうことで効果が高まります。   3. 50代の性交痛の治療(インティマレーザー治療) 「性交痛を和らげる方法」を試しても効果がない場合は、医療機関での治療が必要かもしれません。 ここでは、性交痛の根本的な治療法であるインティマレーザー(Vタイトニング治療)について解説します。   インティマレーザー(Vタイトニング治療)とは インティマレーザーは、メスを使用しない最新の蓄熱式レーザー機器です。レーザーの光を膣内および外陰部、尿道などに照射することで膣全体の引き締め効果が期待できます。 レーザーを用いた治療のため、痛みや出血がほとんどないのが特徴です。治療自体も短時間で終わり、治療当日の日常生活にも支障がありません。   インティマレーザーで得られる効果 インティマレーザーで得られる効果は以下の通りです。…

【濡れなくて痛い】性交痛の原因とすぐにできる解決方法を紹介

Written on February 27, 2023 at 7:22 PM, by

1. セックスで濡れない原因 性交痛の原因で多いのが潤い不足です。潤い不足で膣が乾燥すると、ピストン運動の際に摩擦が起こるため性交痛の原因になります。そこで、セックスで濡れない4つの原因を解説します。 ①月経前症候群によるもの 月経症候群は女性の7〜8割にみられるといわれており、月経の3〜10日前に症状がでます。月経前症候群の症状が出ている時にセックスをすると、セックスに集中できないため濡れにくさを実感することがあります。 月経前症候群には、以下のような症状があります。 下腹部痛や頭痛、肩こり 乳房の張り 気分の不安定さ イライラしやすくなる 不安感や緊張感の出現 疲れやすくなる 集中力低下 食行動の変化(甘いものが食べたくなるなど) ②心因性によるもの 「気分が乗らない」や「また痛かったらどうしよう」などセックスへの抵抗感や不安感、ストレスがあれば快感を得られず濡れにくさに繋がります。また緊張や不安から膣周辺の筋肉がこわばり、挿入時に痛みを伴うことがあります。 ③婦人系の病気によるもの 性行為の際に痛みを感じると、行為に集中できなくなるため濡れにくくなります。そしてその痛みの原因が婦人系の病気である可能性もあります。膣の入口付近の痛みと奥の方の痛みでは原因疾患が異なります。以下にそれぞれの特徴や症状を解説します。 入口付近の痛み 膣の入口付近が痛む原因で多いのは、2種類の疾患です。 ・膣前庭炎 膣前庭炎は、ペニスを挿入した際に膣の入口付近に痛みを感じる原因で最も多い病気です。挿入された時やピストン運動中に痛みを感じ、動きが止まると痛みも和らぎます。 原因は明らかではありませんが、何らかの理由で痛みに対する感受性が高まると考えられています。症状としては、性行為中の膣の痛みや膣周辺の灼熱感、排尿時痛があります。膣前庭炎は適切な治療を受けないかぎり治ることはありません。 ・細菌性膣炎 細菌性膣炎は体内に存在する常在菌が何らかの理由で増殖して、膣内で炎症を引き起こす病気です。クラミジアやカンジダなどの性病と似た症状がありますが、性病ではありません。 症状はおりものの増加や特有の生臭さです。通常腫れやかゆみはありませんが、挿入した際に膣の入口付近に痛みを感じる場合があります。 奥の方の痛み 次に、膣の奥の方が痛む原因で多いのは、2種類の疾患です。 ・子宮内膜症 子宮内膜症は、20〜30代で発症することが多い病気です。 子宮内膜という子宮の内側を覆っている粘膜が、何らかの理由で子宮の外側の組織に発生し、周囲の組織と癒着することで痛みを感じます。子宮内膜症の症状として性交痛や排便痛、下腹部痛があります。 ・クラミジア感染症 クラミジア感染症は、クラミジア細菌による性感染症です。感染しても男性の約50%、女性では約75%で無症状であるため伝染しやすく、国内で最も多い性感染症とされています。 一方で、性行為のあと1〜3週間で性交痛や排尿時痛、頻尿などの症状が現れることもあります。早期に発見できれば抗生物質で治療できる疾患です。 ラテックスアレルギーによるもの ラテックスアレルギーは、天然ゴム製品に触れることで発症するアレルギーです。 避妊の際に使用するコンドームには、ラテックスが含まれているためラテックスアレルギーの方は注意が必要です。症状としては、性交痛や膣内の腫れ、全身の蕁麻疹や呼吸障害があります。 2. 「濡れない」を改善し性交痛を緩和する方法 ここでは「濡れない」を改善する方法を紹介します。いずれも自宅ですぐできるため参考にしてください。 水分を多めに摂取する 潤いの源である膣分泌液の主成分は水分です。そのため体内の水分が枯渇していると、膣分泌液量も減少します。 通常性的興奮により下半身に血液が送られ、膣内の毛細血管が拡張して膣分泌液が分泌されます。水分不足の状態だと血行不良で、下半身に十分な血液が送られないため膣分泌液量が減少します。日頃からこまめな水分補給を心掛けましょう。 膣のケアをする 性交痛を経験すると「次も痛かったらどうしよう」と緊張や不安を感じ、膣周辺の筋肉がこわばります。筋肉がこわばると痛みを感じやすくなり、濡れにくくなります。すると今度は、痛みを感じやすくなり緊張や不安が強くなる、という悪循環に陥ってしまいます。 そこで痛みの出る場所を確認しながら膣のケアをすることで、性行為時の緊張や不安を軽減できるでしょう。膣のケアは、低刺激の保湿剤や専用のオイルを入口付近から奥の方にかけてゆっくり優しく塗り込むのがポイントです。 前戯を工夫する 濡れやすくするためには、前戯を工夫し快感を得ることが必要です。下半身の血流を良くするためにはオキシトシンというホルモンの分泌が不可欠です。 オキシトシンは、快感を得ることで分泌量が増し効果を発揮します。つまり前戯を工夫して快感を得ることができれば自然と濡れやすくなります。 しかし一人で解決するのは難しいため、パートナーに相談するのもよいかもしれません。 これらを試してみても濡れを実感できないこともあるでしょう。そのような場合には、婦人系の病気の可能性があります。不安な場合はすぐに専門の医療機関を受診するようにしましょう。 3. 性交痛をがまんしてはいけない理由 「色々試したけど濡れない、少々の痛みは我慢しよう」このように性交痛を我慢してはいけません。痛みを我慢してセックスを続けると、悪影響を及ぼす可能性があります。 放置すると不妊症の原因になる可能性がある 潤い不足による性交痛であれば、問題ありません。しかし婦人系の病気によって性交痛が引き起こされている場合、放置すると不妊症になる可能性があります。 仮に子宮内膜症やクラミジア菌に感染している場合、早期に治療しなければ不妊症になるケースがあります。我慢できないほどの痛みや奥の方が痛む場合には、早めに専門の医療機関を受診するようにしましょう。 ラテックスアレルギーの場合は重篤症状が出る可能性がある…

産後のセックスが痛い…産後の性交痛の3つの原因と改善方法も解説!

Written on February 6, 2023 at 10:36 AM, by

1. 産後にやってくる性の悩み 出産は一世一代の大仕事。そんな出産を終えた体はダメージも大きく回復するまでに約1年はかかると言われています。また体だけではなく出産後は、慣れない育児で精神的にも疲労が溜まり疲れを感じやすく、ストレスを感じていることも多いです。 ・「夫から誘われてもする気が起きない」 ・「触られたくない」 ・「出産の痛みや経験から、痛みが心配」 ・「拒否して夫を傷つけないか不安」 このように出産後の女性は、性生活について様々な悩みを感じています。出産後「性欲がまったく沸かない」「夫を嫌いになったわけじゃないのにどうして」など性欲が沸かないといった悩みが多いです。実際に出産後の女性の約7割は性欲が低下したと感じており、これは心の問題だけではなく特に授乳中はホルモンバランスが変化して、様々な身体的トラブルが関係しています。出産時の痛みや経験などから、性行為への恐怖心を感じている方も多く、まだ痛いのではないか?という恐怖心を感じ性行為に踏み切れないという方もいます。 2. そもそも産後セックスはいつからOK? 産後のセックスはいつから可能なのでしょうか。産後一か月前後に会陰の傷や子宮収縮状態が良好かどうかを診察する一か月検診があります。出産によるダメージが回復するまでには一か月ほどかかると考えられます。一般的に出産による会陰の傷や、子宮のダメージが順調に回復したことが確認されれば、入浴や性生活が再開できるようになります。ただしこれはあくまで目安なので個人差があります。縫合跡などに痛みやトラブルが続く場合は医師と相談し、無理をしないようにしましょう。  3. 産後のセックスが痛い原因 「産後セックスを再開したが痛い」など産後の性交痛は多くの方が悩んでいます。産後の性交痛には3つの原因があります。 ①ホルモンバランスの影響 妊娠から出産後は授乳の開始などによりホルモンバランスが大きく変化します。授乳することによってエストロゲンというホルモンが減少し、産後しばらくの間は頻回授乳をするお母さんも多いためエストロゲンの分泌量が少なくなります。産後のセックスが痛い原因のひとつとして「濡れない」悩みを持つ方が多いのは、このエストロゲンが関係しています。エストロゲンの働きのひとつとしてエストロゲンが低い状態が続くと膣の潤いが減少し、濡れにくくなり性交痛で痛みを感じやすくなります。気持ちの問題だけではなく性交痛を感じる原因はホルモンが影響しています。 個人差はありますが、月経が戻ってきたタイミングや授乳の有無によっても段々とホルモンバランスも整ってきて膣の潤いも回復してくるでしょう。 ②会陰切開などの傷の痛み 出産時にできた会陰切開や裂傷後の回復は、一か月検診で子宮の収縮状況と合わせて診察してもらいます。だいたいの方が1か月ほどで痛みや違和感は回復することが多いですが、まれに傷跡に炎症が起きている、縫合がうまくいっていないことがあり、それが原因により性交痛で痛みを感じている場合があります。産後半年以上、何もしなくても会陰部分の「痛みが続いている」「違和感がとれない」などの症状がある場合は主治医や婦人科に相談してみましょう。 ③心理的な問題 出産後は傷の痛みや、授乳などによりお母さんの体には大きな変化が起こると同時に、慣れない赤ちゃんのお世話での疲れやストレス、睡眠不足などもあり精神的にも大きな負担を感じることが多いです。そのため「性欲が沸かない」と感じる方は少なくありません。性欲が沸かない、気分が乗らない状態でのセックスは心身ともに大きな負担となり、痛みを感じることも考えられます。数か月ぶりのセックスは、痛みを感じやすいのは仕方のないことです。出産時の痛みの経験をすると、またその痛みの恐怖心で体を強張らせてしまい、セックスにストレスを感じることで痛みを感じる方もいます。産後の性生活は性欲が沸かないうちは無理をせず、まずはパートナーとしっかり話し合うことが大切です。 産後セックスの痛みを和らげる方法 産後に感じる性交痛の痛み、これは我慢するしかないのでしょうか。痛みを和らげる方法を解説します。 潤滑ゼリーを使う 産後は先述したようにエストロゲンが減少することによって「濡れにくい」ことにより性交痛を感じやすくなります。その際、潤滑ゼリーを使うことで改善される場合があります。潤滑ゼリーはローションとは用途や成分が異なります。ローションは基本的には膣内以外に使い感触を楽しむものであり、潤滑ゼリーは膣内に使える成分で出来ており、潤い不足で性交痛に悩む方が使うものです。産後のセックスや妊活時にも推奨しており安全性も高いので安心して使えます。薬局やネットでも手軽に入手しているので「濡れにくい」と悩んでいる方は無理して痛みを我慢せず、潤滑ゼリーを試していてはいかがでしょうか。 パートナーに相談する 産後、痛みの不安や気乗りしない等いま感じている悩みをパートナーに正直に相談してみることも大切です。例えば、「もう少しこうしてほしい」「痛みの少ない体位にしてもらう」「本当にしたいと思うまで待ってほしい」など要望を伝えてみるのはどうでしょうか。その際言い方には、気を付ける必要があります。痛みや不安を感じてつらい自分のことも尊重しつつ、パートナーに対しても悲観的にならずポジティブに今の状況や気持ちを伝えてみましょう。セックスの時だけ上手にコミュニケーションをとろうとするのではなく、日常から夫婦2人で話す機会やスキンシップを増やしお互いを尊重できる関係性を築いていくことも大事です。 痛みが改善しない場合は医師に相談 痛みを和らげる方法を紹介しましたが、それでも痛みが改善されない場合は医師に相談しましょう。会陰の傷の状態を確認してもらうのはもちろん、痛みや症状によっては婦人科疾患が原因となっていることも考えられます。あまりに痛みが続く、以前と体が明らかに違うと感じる場合は、かかりつけの産婦人科医などで相談するようにしましょう。膣の潤い不足やゆるみであれば、クリニックのレーザー治療で改善することもできます。 5. 性交痛を乗り越えた方の体験談 性交痛はパートナーにも相談しにくく、一人で悩んでしまう方が多いです。ですが産後の性交痛は原因が分かれば解決できることも多く産前のような性生活に戻ったという夫婦も多くいます。 ・パートナーに相談したら気持ちを汲んでくれてストレスがなくなった ・産後の性生活のことから会話やスキンシップが増えて前よりいい関係になれた ・潤滑ゼリーを使うことで痛みが軽減した ・会陰の痛みが気になったのでクリニックに行き安心することができた など、原因や改善方法を知ることで性交痛を乗り越え夫婦の関係も良くなったという方が多くいます。一人で悩まずパートナーに話すことも大事です。 6. まとめ 出産後の女性の体は非常にデリケートです。出産によりホルモンが大きく変化し、腟の潤いが減少することによって性交痛を感じることがあります。個人差はありますが、その多くは一時的なものでおよそ産後半年でその症状や、育児にも余裕が生まれ精神的にも落ち着いてくることが多いので過度に心配する必要はありません。 産後の性生活を始めるタイミングはそれぞれです。夫婦で性生活を始めるタイミングや不安や悩みなどパートナーとコミュニケーションを取り、一人で悩まず解決していきましょう。  

処女の人はなぜ性交痛を体験することになるのか? 性交痛の原因と対応方法を紹介

Written on February 6, 2023 at 10:33 AM, by

処女膜が裂ける痛み 処女の人を襲う性交痛の大半は、処女膜が裂けることで生じますが、それだけではありません。処女膜が関係している痛みとして、発生するものは以下の3つが挙げられます。 ・正確には膜ではなくリング状・陰茎によって傷がついて出血して傷む・処女膜強靭症 女性側にだけで問題があると考えている方もいますが、本来であればパートナーが原因位なっています。処女膜が関係している痛みについても解説するので、参考にしてみてください。 正確には膜ではなくリング状 処女膜は実はリング状になっていて、膣口に張りついています。膣口とは、膣の入り口付近の部位のことです。「処女膜を破る」という表現があることから、金魚すくいの道具のように膣口を1枚の膜が塞いでいるイメージを持っている人もいますが、そのようなことはありません。処女膜がリング状になっているからこそ(膣口をふさいでいないからこそ)、処女の人でも生理のときに経血が膣口を通過して体外に排出されるのです。 陰茎によって傷がついて出血して痛む 初めての性交では緊張していることから膣が緊張状態にあるケースが多く、思っているよりも中が狭くなっているケースは珍しくありません。初体験は痛いものと思い込んでいるケースで男性側にも経験が少ないと、狭くなっている膣に強引に陰茎を挿入して傷がついて出血につながります。膣内部は非常にデリケートな組織になっているため、処女膜の破れなどとは関係なく傷がついてしまうと出血してしまうため注意してください。 処女膜強靭症 処女膜の大半は軟らかいのですが、硬い処女膜を持つ人がいます。また、通常の処女膜は厚さ1ミリほどですが、1ミリより厚くなっている場合もあります。処女膜がそのように頑丈な状態だと、陰茎の挿入によって女性に強い痛みや大量の出血をもたらすことがあります。これを処女膜強靭症といいます。本来であれば初めての性交時に処女膜は破けるケースがほとんどですが、処女膜強靭症では複数回の性交によって破けていくのが特徴です。 処女膜閉鎖症 処女膜が厚くなりすぎて膣口をふさいでしまうことがあり、これを処女膜閉鎖症といいます。生理がこなくて婦人科を受診したところ、処女膜閉鎖症が見つかることもあります。 処女膜以外の痛み 続いて処女膜とは関係なく、処女の人が経験することになる性交痛を紹介します。 膣分泌液不足(いわゆる濡れない状態) 膣分泌液不足では女性側が性交時に十分な性的興奮を得られていない状態で起きやすく、膣分泌液不足では挿入がスムーズにできません。処女の場合は緊張感や怖いと感じる不安などで濡れにくいことから、十分に濡らしてから挿入をするのが大切です。 摩擦による痛み 性交時には膣内で陰茎が膣壁に擦れる動作を繰り返すため、十分に濡れていない状態では摩擦が大きくなって痛みを伴います。摩擦は十分に濡らすことによって抑えられるので、パートナーと相談しながら性交を進めていけば解決が可能です。痛いと感じたら濡らしてから再開するようにしましょう。 膣の伸縮性のなさによる痛み 膣内に異物を入れて動かす経験が処女の方は少なく、異物が出し入れされることによって発生する伸縮に慣れていないといえるでしょう。伸縮時には慣れていないと痛みが発生するのに加えて、緊張をしていると膣がこわばっているのでさらに伸縮性が失われてしまいます。伸縮性を取り戻すためには、リラックスして全身の力を抜くことが大切です。 ゴムアレルギー ゴムアレルギーがある女性の場合はアレルギー反応によって、性交時に痛みやかゆみが生まれてしまう可能性が高いです。ゴムアレルギーの場合、ラテックス製以外のコンドームの使用をおすすめします。ゴムアレルギーに関わらず使用していると、体調不良などにもつながる可能性もあるので注意しましょう。 パートナーの間違った性交 男性によっては激しく動けば女性が気持ちよくなると思っているケースや、以前のパートナーとの性交内容で性交をするパターンもあります。間違った性交では痛みが発生しやすいので、痛い場合にはパートナーにしっかりと伝えるようにしましょう。自分が初めてで間違っていると思わずに相談することが大切です。 痛みの特徴 性交が終われば痛みもなくなりますが、次にまた性交するときに痛みが走ることも。適切な性交を何回しても痛みが治まらない場合は病気が潜んでいるかもしれません。性交痛の痛みの種類を知っておいてください。原因についても把握しておけば対策も立てやすくなるので、痛いと感じる原因も把握しておくことが大切です。 奥が痛い場合は浅く挿入してもらう ポルチオ性感帯は快感を生みますが、経験が浅いころは痛みの原因になることも。浅く挿入してもらい、陰茎がポルチオ性感帯に触れないようにしましょう。無理やり奥まで入れずに最初は浅い部分で慣らすようにしてください。また、奥まで入れるのが怖いなら怖いとパートナーに伝えておきましょう。 高齢処女の場合、痛みが激しいかも 膣の伸縮性が失われると痛みが増えることも。40歳以上の処女の人のことを高齢処女と呼ぶことがあります。高齢処女の場合はいきなり挿入することは避けて、ゆっくりと慣らして十分に濡れてから挿入などをおこなってください。痛いと感じた段階で対策を取ることが大切です。 吐き気がするほどなら感染症かも 吐き気がするほどの痛みなら感染症の可能性もあるため、自分だけで判断せずに産婦人科に相談してください。初期段階であれば比較的簡単に治療できますが、進行していると治療までに時間がかかるかもしれません。 性交痛への対処法 性交痛への対処方法について、5つ紹介します。 しばらくは挿入以外の方法でオーガズムを得る パートナーに少し膣を触られただけで痛みが走る場合、しばらく陰茎の挿入は見送ったほうがよいでしょう。それでも好きな人と体を触れ合わせたいと思います。その場合は、胸や手足、口、バイブレーターなどで快感を与えあうことが推奨されます。挿入だけでオーガズムを得なければいけないわけではありません。 潤滑ジェルの利用 緊張で膣分泌液の出が悪い場合、潤滑ジェルを使いましょう。潤滑ジェルは性交や挿入をスムーズにしてくれる効果があります。実際に性交を何度もしている人でも積極的に潤滑ジェル使用している人も多いです。 体調を万全にして臨む 疲労、水分不足、緊張、不安、ストレスが痛みを増やすことがあるため、初めての性交の場合は体調を万全にしておくようにしましょう。自分自身で思っているよりも体調は性交に大きく関係しています。 前戯に時間をかけてもらう 膣以外の体の部位を触ってもらうことで、快感が得られます。ただし男性によっては前戯を雑におこなう可能性もあるため、先に前戯に時間をかけて欲しいと伝えておくことが大切です。 マスターベーションが推奨されることも 性交時には緊張感などから痛みを感じてしまうケースも多いことから、ラブグッズなどを用いてマスタベーションをして慣らすことも大切です。マスタベーションをしておけば膣壁などが伸縮に慣れていて痛みが軽減される可能性があります。 治療 処女膜に異常が認められる場合、婦人科クリニックなどで処女膜を切って広げる手術があります。どうしても男性器の挿入が難しい場合などには産婦人科に相談して、処女膜に異常がないかどうかを確認してもらうことが大切です。 まとめ 処女の人の性交痛は一時的なものと考えて間違いありません。ただし、痛みが激しい人も存在し「乗り越えられない」「性交なんて無理」と感じてしまう女性がいるのも事実です。対策方法は、多くあるので諦めないようにしましょう。    

更年期に起こる性交痛の原因は? 解消法と原因について紹介

Written on February 3, 2023 at 3:31 PM, by

更年期は濡れないから痛い? 結論を先に紹介すると、更年期の女性の性交痛の多くは、濡れないことで生じます。膣分泌液の不足が、更年期の性交痛の主な原因になっています。膣分泌液は性交においては、粘り気のある液体が絶えず膣に供給されることで、陰茎(男性器)が膣壁(膣の内側の表面)を強くこすっても痛みを生じさせず、快感を呼び寄せます。しかし濡れていないと陰茎が激しく膣壁をこするので痛みが走り、これが性交痛になります。 濡れとは何か 更年期になると膣分泌液が出にくくなるメカニズムを解説する前に、濡れとはなにかついて解説します。濡れていない状態では性交時に痛みが発生しやすく、濡れについて把握することが性交痛を抑えるためにも大切です。 膣分泌液とおりものは似て非なるもの 膣は非常に重要な臓器なのでさまざまなバリアがあります。膣分泌液やおりものも膣を守るバリアの一種です。両者を混同している方もいますが、異なるものです。どちらも女性の膣を守るためには欠かせません。 性的刺激とは関係なく出てくるおりもの おりものは子宮や膣からにじみ出てくる分泌物や古くなった細胞などの総称で、性交と関係なく出現します。おりものは邪魔なものに感じるかもしれませんが、膣内に潤いを与え細菌やウイルスなどの侵入を阻止する役目があります。そのため、おりものの分泌量が少なくなってしまうと、感染症などにかかりやすくなるので注意してください。 性と深い関係にある膣分泌液 性的興奮や性交による快感によって分泌されるものを、膣分泌液と呼んでいます。膣分泌液は無色透明で粘り気があります。膣分泌液は膣壁の前方上部にあるスキーン腺から出てくるものと、やはり膣内にあるバルトリン腺から出てくるものがあります。また、子宮頚管から出る分泌液も膣分泌液に含まれることも特徴です。膣分泌液は混合液なわけですが、その主成分は血漿(けっしょう)という血液の成分になっています。 ホルモンが関与 性的に興奮すると脳が膣に命令を出し、バルトリン腺などから膣分泌液が出てきます。そしてこの以下の「性的興奮→脳→バルトリン腺など→膣分泌液の出現」ホルモンが関与しており、性的に興奮した人の膣が濡れてくるメカニズムになっています。 ・性的興奮 ・脳 ・バルトリン腺など ・膣分泌液の出現 本来であれば性交時には、膣分泌液によってスムーズに男性器が挿入できるような仕組みになっています。しかし十分に濡れていない状態では男性器の受け入れが難しく、痛みなどが起こる原因です。 なぜ更年期に濡れにくくなるのか 更年期になると性的に興奮しているのに濡れなくなるのは、バルトリン腺が機能しにくくなり膣分泌液が出にくくなるからと考えてよいでしょう。 更年期に、このような症状が起きるのはなぜでしょうか。具体的な理由について把握しておくことが、濡れにくくなるのを防ぐためにも大切です。 ホルモンバランスが乱れるから 更年期になると閉経によってホルモンバランスが乱れるので、その影響で濡れにくくなることがあります。ホルモンバランスが乱れると、膣や周辺部分に変化が訪れるのが特徴です。ホルモンバランスの乱れに伴って、皮膚や粘膜が薄くなってうるおいも失われます。ホルモンバランスが乱れてしまうことは避けられないため、閉経時には意識的にトレーニングなどをおこなうことが大切です。 バルトリン腺に関わる病気にも注意を またバルトリン腺が腫れて痛みが生じるバルトリン腺炎やバルトリン腺膿瘍などは、更年期の方に多い病気です。若い時期には自分の能力で、回復出来ていても加齢と共に回復力が落ちてくるのも原因として挙げられます。不調を感じているなら産婦人科などに、相談するなどの対策が必要です。 膀胱炎や感染症も性交痛をもたらす 性交痛には、性のメカニズムによるもの以外にも原因が考えられます。それは膀胱炎や感染症といった病気です。膣にうるおいがなくなっている状態での性交は、膣壁などを傷つける可能性があります。膣壁についてしまった傷から雑菌などが侵入して、感染症につながるでしょう。膀胱炎や感染症を防ぐためには十分に膣を濡らしてから、丁寧に男性器を挿入することがおすすめです。 膀胱炎と性交痛 女性は更年期に差し掛かると膣内の潤いが不足するようになって、細菌やウイルスなどから膣内を守る力が弱くなります。結果として膀胱炎につながってしまい、日常生活で痛みを感じてしまう状態になるケースは多いです。また性交時に十分に濡れていない状態の場合、男性器を受け入れた際に抵抗力が足りずに膀胱炎になってしまうかもしれません。 感染症と性交痛 感染症によって膣内に異常があると性交痛が起きやすい原因といえるだけでなく、場合によってはパートナーにも感染してしまうかもしれません。膣内に異常を感じているなら性交は避けて、産婦人科などで診断を受けることが大切です。感染症は初期段階では簡単に治るものもありますが、進行してしまうと大きな問題に発展する恐れもあります。また性交時に膣壁にキズなどがついてしまって、そこから細菌やウイルスが侵入して感染症になるリスクもあるでしょう。 快感を取り戻すための取り組み ここからは、再び性交による快感を取り戻すための取り組みを紹介します。更年期障害によって、性交の楽しみまで無くしてしまうのはもったいないといえるでしょう。具体的な快感を取り戻すための仕組みについて理解しておくことが大切です。注意点としては女性側だけが取り組むのではなく、パートナーにも説明をして一緒に取り組むようにしましょう。 更年期障害の治療を受ける 更年期障害はすべての女性で起こることなので、産婦人科などでは更年期障害に対して治療を行っています。一人一人の女性が日常生活に不安を抱えることなく、安心して快適に過ごせるようなサポートをしてくれる産婦人科も多いです。自分だけで更年期障害で悩むのではなく、専門的な知識を持っている産婦人科に相談してみましょう。更年期障害の方法は数多くあるので、自分に合った方法で治療しましょう。 興奮できる性生活を取り戻す 興奮できる性生活を取り戻して膣分泌液の分泌量を多くする方法ですが、パートナーと協力しながら進めることが大切です。パートナーとコミュニケーションを取り雰囲気を高めることが、大切といえるでしょう。他にも潤滑ゼリーやラブグッズの活用なども有効です。日常的にパートナーと性交をおこなうことは素晴らしいことですが、マンネリ化していると性的興奮が得にくくなります。 まとめ 更年期を迎えた女性が性交痛のために、性交から遠ざかるのは残念なことです。性交痛は、原因を取り除けば抑制することができます。快適な性生活を取り戻すためにも、対処や治療に取り組んでみませんか。膣の潤いが悪くなっていると悩んでいるケースは多いですが、実際には快適な性生活を取り戻すことはできます。自分に合った方法を考えながら更年期の性交は丁寧に行いましょう。

セックスしたいけど挿入すると痛い…”5つの原因と改善方法を解説

Written on December 9, 2022 at 6:13 PM, by

『久しぶりに彼氏ができた!でもセックスの時に挿入すると痛くてできなかった…』 『数年ぶりの妊活。したい気持ちはあるのに挿入するとヒリヒリ、ズキズキ…なんで…』 『出産後しばらくして主人とセックス。楽しむつもりが痛くて集中できなかった。』   このように、久しぶりのセックスで痛みを感じたことはありませんか? セックスの時に感じる痛みは”性交痛”と呼ばれ、女性の約6割が経験したことがあるといわれています。 そんな身近な問題であるにもかかわらず、とてもデリケートな問題のため、家族や友人に相談しづらいものです。 そこで今回は、挿入した時に痛みを感じる6つの原因とその改善方法をわかりやすく簡潔に解説します。   目次 ”挿入すると痛い”と感じつ6つの原因 挿入時の痛みを和らげる3つの方法 それでも痛みが改善されない時の根本的な治療方法   『挿入する時に痛い』5つの原因 女性ホルモン減少による”うるおい不足 ”久しぶりにセックスをしたけど、痛くてできなかった…” このような経験がある人の痛みの原因として比較的多いのがこの”膣内のうるおい不足”です。   なぜなら、ピストン運動を円滑にするためのうるおい。そのうるおいを保つ働きのある女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量は、40歳代から徐々に減少し始めるからです。   エストロゲンは妊娠の準備をするホルモンで、女性らしい丸みのある身体をつくったり、肌や粘膜・血管を健やかに保つなど、女性にとってとても重要な働きをしてくれます。   エストロゲンが減少すると、膣が乾燥する・濡れにくくなる・傷つきやすくなるなどの症状が出るため、ペニスを挿入された時に痛みを感じることが多いのです。   挿入した際に、膣がヒリヒリしたり出血を伴ったりする場合は、このうるおい不足が原因かもしれません。   細菌感染に伴う炎症によるもの 日本で最も多い性感染症である”クラミジア感染症”。 セックスの時に膣の奥の方や下腹部に痛みを感じる場合はこのクラミジア感染症が原因かもしれません。 なぜなら、クラミジア感染症を放置しておくと、子宮頸管炎や骨盤腹膜炎、卵管炎などの炎症を伴う病気を発症してしまうからです。 特に骨盤腹膜炎になると性交痛だけではなく、下腹部の激しい痛みや発熱がみられ、腹部にうみが溜まっている場合には手術が必要になります。 痛みの症状の他にも、普段よりおりものが多かったり、異臭がしたりする場合やセックスの際に出血を伴う場合はクラミジア感染症が疑われます。 気になる方は、早めに専門の医療機関を受診するようにしましょう。   子宮の病気によるもの 性交痛を伴う子宮の病気として、子宮内膜症があります。 子宮内膜症は、子宮の内側を覆っている粘膜(子宮内膜)が何らかの理由により子宮の外側の組織に発生してしまう病気です。 本来、はがれた子宮内膜は血液とともに膣から排出される(月経)のですが、子宮内膜症の場合には出口がないため排出されず、臓器に溜まってしまいます。 これが腹痛や腰痛、排便痛や性交痛として現れ、ひどい場合には日常生活にも影響をおよぼします。   緊張や過去のトラウマなど、心因性のもの 半年以上にわたって、挿入すると痛みを感じる場合は、”こころの問題”かもしれません。 過去に『思春期の時にタンポンを入れて痛かった記憶がある。』や『セックスに対して嫌な思い出がある』とか、『挿入した時に痛くてたまらなかった経験がある』という方は無意識のうちにセックスに対する恐怖感や嫌悪感を抱いている可能性があります。 自分では意図していないにもかかわらず挿入時に膣周辺の筋肉が緊張したり、性的興奮を得られずうるおいが不足したりすることで痛みを感じます。 日本人の有病率は不明ですが、北米では約15%もの女性が心因性による性交時疼痛があるという報告があるため決してめずらしいものではありません。   セックスの仕方によるもの 身体面や精神面以外の原因として考えられるのがこの”セックスの仕方”によるものです。 一般的に、痛みがなく気持ちの良いセックスには膣のうるおいが必要不可欠です。 女性の性的興奮が高まると、膣周辺の毛細血管が拡張して潤滑油があふれだし、膣内にうるおいを与えてくれるため、スムースに挿入が可能になります。 しかし、前戯が不十分だとうるおいが得られず、摩擦が生じて痛みを感じてしまうようになります。   リューブゼリーを使ってみる 性交痛対策として病院や産院でも販売されている無色透明・無臭の潤滑ゼリーです。…

原因を正しくつかむために、
まずは女性器形成ドクターに
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