性交時に膣の奥、痛みが強い、ズキズキする、ヒリヒリする……そんな症状はありませんか?

そういった痛みのせいで性行為が苦手になってしまった、好きになれない方向けにこの記事では、「膣の奥の痛み」について解説していきます。

痛みの症状

性交痛には大きく分けて3つの痛みがあります。

痛みの原因となる疾患にはどんなものがある?

  • ズキズキと痛む……

    深部性性交痛と言い、症状が出たときは何かしら病気を抱えている可能性があります。

  • ヒリヒリと痛む……

    膣の手前側でも、奥でも発生する痛みです。主に潤い不足からくる痛みです。

  • 痛くて入らない……

    そもそも挿入ができない痛みです。指も入らないという方もいます。

今回は膣の奥がズキズキ、ヒリヒリする痛みの原因について解説していきます。

膣の奥がズキズキする性交痛の原因

では、痛み別に原因を見ていきましょう。

痛みの原因は3つほど考えられます。

ズキズキという痛みは以下のような疾患があると考えられます。

子宮内膜症

子宮の内側にある子宮内膜が子宮の内側以外にできてしまう病気です。

不正出血のほかにも、卵巣や卵管、腸が癒着してしまったり卵巣のう腫という良性の腫瘍になってしまったりすることもあります。

生理中に下腹部に痛みを感じたり腰痛があったり自覚する症状は様々です。

なかなか治らず、閉経するまで付き合っていかなければいけない病気でもあります。

薬による治療や手術による治療があります。軽度~重度の症状によって治療方法を決めていきます。

放っておくと不妊などの原因になりますので早めの受診をおすすめします。

クラミジア感染症

クラミジア感染症は細菌による感染症です。

これは性病のひとつで、性交痛のほかにも排尿時、下腹部に痛みがあらわれます。

また、水様性のおりものが増えるなどの症状も現れます。

外陰部に軽いかゆみが見られるなど、症状は様々ですが、自覚症状はあまりなく、知らないうちにパートナーに感染してしまうことも。

性交痛で奥がズキズキとした痛みがあったり、おりものの様子が変だったりする場合はこのクラミジア感染症かもしれませんので婦人科を受診してみましょう。

子宮頸がん

ズキズキと痛む場合、可能性は低いですが、子宮頸がんというがんが隠れている可能性があります。

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで起きるとされています。これはセックスをしたことのある女性すべてに可能性がある病気です。

早期発見ができれば治療はできますが、自覚症状がほとんどなく、進行していきます。ですので、定期的に検診を受けることをおすすめします。

上記のほかにも他の疾患がある場合がありますので、膣の奥側がズキズキする痛みがある場合は放っておかずすぐに医療機関でしっかり治療を受けましょう。

膣の奥がヒリヒリする性交痛の原因

奥がヒリヒリする場合は主に2つの原因が考えられます。

濡れなくて痛い

ヒリヒリとした性交痛の原因で考えられるのはセックス時に濡れないていないことです。

「濡れる」とは外部からの刺激などで性的興奮を高め、潤滑液を分泌するということです。

下半身に血液が流れ込み、腟壁周辺に張り巡らされている毛細血管が拡張して、血管壁を押し開くことで分泌されます。

分泌量には個人差があり、濡れにくい体質の人はヒリヒリとした痛みを感じることがあります。

濡れない方は10代~60代まで幅広い世代に見られる症状です。原因は前戯不足や体質であることが多いです。

萎縮性膣炎

女性ホルモン「エストロゲン」が加齢によって減ってしまうことが原因です。

閉経後、更年期の方になる方が多いですが、産後のホルモンバランスが崩れている20~30代の方にもみられる症状です。

エストロゲンという女性ホルモンは膣の潤いを保っている女性ホルモンで、加齢によるエストロゲンの減少やホルモンバランスが崩れることで萎縮性膣炎を起こしてしまいます。

ラテックスアレルギー

ラテックスアレルギーというのは簡単に言えば「ゴム」アレルギーのことで、コンドームに対してアレルギーを起こしてしまう症状のことをラテックスアレルギーと言います。

セックス時にヒリヒリと痛む、かゆみがある場合はラテックスアレルギーも疑った方がいいかもしれません。

自宅でできる!セルフケア

では、セルフケアで痛みを軽減する方法はあるのでしょうか?

前戯をしっかりする

前述の通り、前戯不足で膣の潤いが足りない場合が考えられます。

潤いが足りないままセックスをするのは性交痛を助長させてしまいます。

これはまず、パートナーとしっかり話し合うことが大切です。恥ずかしいからと痛みを我慢するのではなく、「濡れていないから待ってほしい」などの意思表示が必要です。

相互理解をしあえたのであれば気持ちよくセックスができるでしょう。

リューブゼリー

自宅でもできるセルフケアとしておすすめなのが潤滑ゼリーを塗ることです。

混同されがちですが、ローションは、膣以外の全身に塗り感触を楽しむものです。膣に使うのであれば潤滑ゼリーを使うのが良いでしょう。

潤滑ゼリーの中でもオススメはリューブゼリーです。

これは潤滑ゼリーの一種ですが、こちらは前戯の時に塗っておくことで自然な濡れ感を出してくれます。挿入もスムーズにできるでしょう。

しかし、これは根本的な解決にはならないので、リューブゼリーや潤滑剤を頼りたくない、そういった方には専門のクリニックでの治療がススメです。

コンドームをポリウレタン製に変えてみる

ラテックスアレルギーの可能性がある方はポリウレタン製のコンドームも販売しておりますのでそちらを試し_みるのがいいでしょう。

一目見てパッとわかるように書いてあるものが多いのでコンドームを買う時に気を付けてみてください。

専門のクリニックでできること

レーザー治療

萎縮性膣炎はレーザー治療で解決ができます。

レーザー治療は、当医院ではインティマレーザーというレーザーを使って治療をしていきます。

このインティマレーザーは、Vタイトニングという膣のゆるみや引き締めを行うレーザーとして知られています。

インティマレーザーは膣の引き締め効果が一般的に知られていますが、「膣の若返り」の効果もあるのです。

このレーザーを照射することでエストロゲンを活発化させ、膣環境を改善します。

これが「膣の若返り」ともいわれているこの治療方法で、膣内のうるおいを取り戻すことができます。

切開などはない手術なので精神的な不安や痛みなどはほとんどありません。

粘膜の状態を詳しく見てから正しい治療を行う必要がありますので専門のクリニックを受診しましょう。

ダウンタイム

  • 施術後3日間は膣内のみ安静にして頂きます。
  • 治療は10分~15分ほどで終わり、日帰りでの治療が可能です。
    • 施術中も痛みを感じることはほとんどなく、安心して治療を受けられます。
  • 治療当日はシャワーをしてもらいますが、翌日から入浴可能です。

当院での治療方針

当医院は

  • 院長がカウンセリングから施術まですべて行いますので担当医が変わってしまうという心配はありません。
  • 完全予約制で、誰にも会うことなく通院ができます。
  • 最新の機種を使用しており、最先端の技術で施術を受けることができます。
  • 丁寧なヒアリングで、お一人お一人に合った治療方法をご提示します。
  • 是非一度カウンセリングにいらっしゃってください。

    あなたのお悩み解決の力になれますので、一人で抱え込まず、気軽にご相談ください。