セックスの時にヒリヒリとした痛みがある、入口の方がヒリヒリして痛くて入らない!挿入時に膣の入り口がヒリヒリしてセックスに集中できない……。

そういった方にこの記事を読んでいただければ幸いです。この記事ではデリケートゾーンのヒリヒリとした痛みを中心に性交痛について書いていきたいと思います。

手前で感じるヒリヒリとした膣の痛み、原因は?

ではどうしてヒリヒリとした痛みが出てしまうのでしょうか?原因は主に3つあります。

膣の乾燥

膣が濡れないことで性交痛が発生していることがあります。これはどの年代にも言える症状になっています。

濡れるとは、汗をかくことをイメージしてもらえればわかりやすいかもしれません。

下半身に血液が流れ込み、腟壁周辺に張り巡らされている毛細血管が拡張して、血管壁を押し開くことで、潤滑液が分泌されます。

外部からの刺激などで性的興奮が高まったときに分泌される潤滑液が「濡れる」ということです。

ただし、分泌量には個人差があり、濡れやすい体質の人もいますし、濡れにくい体質の人もいます。

濡れにくくなる原因は様々です。体質的なものもありますが、産後やストレスなどが原因でホルモンバランスが崩れてしまうことが原因の場合もあります。

カンジダ外陰腟炎

カンジダ外陰膣炎とは、カンジダという菌が増殖することで起きるかゆみやヒリヒリとした性交痛の症状です。

膣内には免疫細胞など、カンジダ菌を抑えてくれる機能が備わっていますが、これらのバランスが崩れてしまい、かゆみや痛みなどの症状が出てしまいます。

全身の免疫力の低下や、ストレスが原因になることもあります。

また、女性器をごしごしと洗うなどで常在菌(カンジダ菌を抑えてくれている菌)を殺してしまうことによってもかゆみや性交痛が発生します。

思い当たる症状がある方は女性器の洗い方を見直すしてみましょう。それでも症状が出てしまう場合は婦人科を受診してみてください。

萎縮性膣炎

40~50半ばにかけての方の性交痛のお悩みに多い症状です。

萎縮性膣炎とは女性ホルモンであるエストロゲンが加齢とともに少なくなっていくことでおきる炎症です。

エストロゲンが低下することで膣の壁が薄くなり、乾燥し、コラーゲンの減少により柔軟性がなくなり傷つきやすくなってしまう状態になります。

また、膣内の乳酸菌が減少するため膣に雑菌が侵入しやすくなってしまいます。


傷つきやすくなってしまった膣は前戯や挿入の時に傷がつくこともあり、行為が終わった後に出血が出ることも。

ヒリヒリとした痛みを感じたり、おりものに悪臭がある、そんな自覚症状があるときはクリニックに行くことをおすすめします。

デリケートゾーンを何度もこすって洗ったり、ビデやウォシュレットで過剰に洗いすぎたりしても菌が増えてしまうことがありますので気を付けましょう。

治療方法

ではどんな治療方法があるのでしょうか。今回は5つの方法をご紹介します。

自宅でできるセルフケア

前戯の時間を増やす

一つ目のセルフケアは前戯の時間を増やすことです。濡れない人は前戯が不足している場合があります。パートナーとコミュニケーションを取ることが大切です。

痛い場合は我慢するのではなく、素直に言ってみましょう。

自分の体調によって濡れにくくなってしまうこともあるので、今日はどうか、ということを自分で把握してパートナーとの対話をしましょう。

リューブゼリー

2つ目の治療法は潤滑ゼリーを使うことです。これは自宅で手軽にできるのがメリットです。

ちなみにローションと潤滑ゼリーは全く用途が違うものです。ロージョンは体に塗るなどして感触を楽しむものです。

しかし、体内に塗るものではありません。
膣やデリケートゾーンに塗るものは潤滑ゼリーを使いましょう。

オススメの潤滑ゼリーはリューブゼリーという性交痛を緩和してくれるものです。性行為前に塗ることで自然な濡れ感を演出してくれます。

ただし、これは一時的な効果しかなく、根本的な解決策にはならないのが欠点です。

病院、産婦人科でできる治療方法

カンジダ外陰腟炎の治療

昨今ではドラッグストアで市販薬が販売されており、自宅での治療も可能になりました。市販薬には外用薬(軟膏)が一般的です。

これを使うことでよりセルフケアをすることができます。

ただし、性交痛やかゆみはカンジダ菌が原因ではない場合があるので、まずは婦人科の受診をおすすめします。

女性器専門のクリニックでできる治療法

婦人科で解決できない、原因が不明だと言われた方は、女性器形成・婦人形成のクリニックに行ってみましょう。

みどり美容クリニックでは性交痛のほかにも女性器に特化したお悩みを解決してくれるクリニックです。

今回はその中でも、レーザーでの治療を紹介していきたいと思います。

レーザー治療

レーザー治療の良い点はメスを使わない治療方法なので身体に負担がほとんどかからないことがあげられます。また、手術や痛みが苦手といった方にもおすすめの治療法です。

どのようなレーザーを使うのかというと、インティマレーザーと言われるレーザーです。

こちらはエストロゲンをレーザーの照射によって促進させ、膣の潤いを取り戻せる効果があります。

膣内にレーザーを照射することによって性交痛を和らげる、「性交痛モード」があり、これを使って治療をしていきます。

インティマレーザーは膣のゆるみを引き締める目的で使われたりもしており、最近では名前を知っている方も増えてきました。

また、「3Dタイトニングレーザー」という最新のレーザー機器を使用しての治療もあります。

インティマレーザーよりも深くレーザーを照射し温熱作用により痛みを緩和する効果があります。
「膣の若返り」という言葉もあり、従来の潤いを取り戻すことのできるレーザー治療になっています。

ダウンタイム

  • ダウンタイムは三日程度
  • 治療は10分~15分ほどで終わり、日帰りでの治療が可能です。
  • 施術中も痛みを感じることはほとんどなく、安心して治療を受けられます。
  • 手術当日はシャワーをしてもらいますが、翌日から入浴可能です。性交は1週間後から可能です。

正しい治療を行うために、一度クリニックを受診し膣内の状態を確認します。一人一人に合った治療をご提案しますので是非一度ご相談してみてください。


当院での治療法

「自分に合った治療方法があるのか心配」「担当医が変わってしまうのが不安」、そんなお悩みを解決いたします。

当院ではヒアリングから手術、アフターケアまですべて院長が担当します。担当医が変わるなどの心配はありません。

また、丁寧なヒアリングで、お一人お一人に合った治療方法をご提示します。是非カウンセリングにいらっしゃってください。


みどり美容クリニック 広尾

院長 みつゆきみどり

2010年、日本初となる美容婦人科を開院した女性器形成・婦人科形成のパイオニア。デリケートゾーンに関する様々な問題を解決するために、日々患者様と向き合っている。