体験は痛くて入らなかった人も多いでしょう。「初めてだからしょうがないのかな?」と不安に思うこともありますよね。

痛みの原因がわからないので次のセックスも痛いのではないか、セックスが怖く感じる、そんなお悩みを抱える人に向けて、この記事ではどうして痛くて入らなかったのか、考えられる原因とその解決方法を書いていきます。

痛くて入らなかった、これって私だけ?

初体験の時痛すぎて入らなかった、と言う方は実は多く、珍しいことではありません。

入っても痛かった、と言う話もよくあります。

セックスは気持ちいい、と言う方もいますが、セックス事情は人それぞれ。

初めてでも気持ちよかった、という人も、気持ちよくなかったという人もどちらも存在します。

ひょっとして痛くて入らなかったのは自分だけかも?と不安に思わないでください。

そして痛みにはしっかり原因があり、治療方法も存在します。

それではその原因と解決方法について見ていきましょう。

痛くて入らない原因は?

ではなぜ痛くて入らないのか原因を見ていきましょう。

大きく分けて4つの原因が考えられます。

1膣痙攣

膣痙攣は挿入時、無意識に膣の筋肉が収縮してしまい、挿入が難しくなる状態を言います。

ほとんどの場合は男性器を入れる前に膣痙攣が起こり痛くて入らない、という症状が出てしまいます。

ですが、挿入後に膣痙攣が起こり、男性器が痛い、ということも少数ですが、あります。

膣痙攣の原因は医学的にいまだ解明されておりませんが、心因性のものではないかと言われています。

2緊張

初めてのセックスで緊張してしまい身体がこわばってしまうと、挿入の際、痛くて入らなくなる場合があります。

そして緊張すると膣が濡れなくなってしまったり、気持ちよくなれなかったりしてしまいます。

3処女膜強靭症

通常柔らかく薄い処女膜が、生まれつき硬く分厚くなってしまい挿入時に伸びず引っかかってしまい、痛くて入らないという症状が起こることがあります。この症状のことを処女膜強靭症と言います。

普段は無自覚で月経なども影響がなく、不安になってクリニックを受診した時に処女膜強靭症だと判明することが多いです。

痛みの程度は個人差が大きく、指の太さなら入る人や、それすら入らない人まで様々です。

また、無理に挿入しようとすると出血がひどくなったり、場合によっては救急搬送されてしまったりするので無理な挿入は絶対にやめましょう。

4膣の入り口が生まれつき狭い

膣の入り口が生まれつき小さく挿入時に皮膚が突っ張ってしまい痛くて入らないことがあります。

症状としては稀ですが、処女膜強靭症と同じような症状が出ます。

診察するまでわからず、処女膜強靭症のように診察時に気がつくことも。

自分の膣が小さいかどうかはクリニックに行って確かめてもらうことをおすすめします。

解決方法

では痛みの原因に対してどんな治療方法があるのでしょうか?

ペッティングを多くする

ペッティングとは挿入を除いた性行為のことです。

お互いの身体を愛撫したり、キスをしたり……そういったやり取りのことを指します。

このペッティングが重要なわけとして、第一に心身共にリラックスさせることができるということが挙げられます。

お互いが気持ちよくなるためのコミュニケーションの1つとしてペッティングは有効です。

また、ペッティングの一環として膣を慣らしたり、お互いの性的な気持ちを高めたりすることで、よりスムーズに挿入を行うことにつながります。

潤滑ゼリーで膣を慣らす

緊張で濡れない、体質的にあまり濡れない、という人には潤滑ゼリーで膣を慣らすことをおすすめします。

潤滑ゼリーとはデリケートゾーン限定のものであり、膣周辺、または中に塗り挿入を助けてくれます。

濡れにくい人はこれで濡れ感を補ってあげましょう。

ただしローションは使ってはいけません。

返って膣を傷つける場合があります。必ず潤滑ゼリーを使うようにしましょう。

処女膜切開手術

処女膜切開手術は文字通り、処女膜を切開し、縫合する手術です。

突っ張っている処女膜靭帯を解除することで処女膜強靭症を治すことができます。

手術時間は15分から30分ほど。日帰りでの治療が可能です。

膣入口拡張手術

この手術は処女膜切開の手術と同時に行われることも多いです。

「狭い部分を一人ずつ確認して広げる手術」になるので膣入口手術では、膣の入り口の大きさや、膣を占める筋肉のゆるみ具合により、適切な手術をすることが大切です。

具体的な手術法については個人で異なります。診断を受け、適切な処置を行ってください。

多くの場合は入院する必要もなく、日帰りでの手術が可能です。

処女膜強靭症……膣の入り口が小さい……手術はどこで受けられる?

では処女膜切開手術や膣入口拡張手術はどこで受けられるのでしょうか。

処女膜切開手術は婦人科および産婦人科で手術が可能です。

保険適用もありますので疑いがある場合は産婦人科を受診してみましょう。

膣入口拡張手術は女性器形成・婦人科形成のクリニックで治療をすることができます。

女性器形成・婦人科形成とは女性器に特化したクリニックとなっており、女性器の様々なお悩みを解決することができます。

ただし、保険の適用はありませんので注意が必要です。

あきらめないで

「痛くて入らなかった、もうセックスできないのかな」

「次のセックスが怖い……」

そんな風にセックスすることを諦めないでください。

初体験がうまくいかなかったとしても、2回目、3回目とチャレンジしてみることが大切です。

パートナーとのコミュニケーションの一環としてセックスを楽しみましょう。

痛くて入らない原因がこの記事で見つかれば幸いです。