性交痛がひどい、そもそも濡れず痛くて入らない……というお悩みをお持ちの方必見です。 このページでは「濡れない」お悩みを持っている方に向けて原因や解決方法を解説します。

膣が濡れないことで起こる症状

膣が十分に濡れずに起きてしまう症状としては、

・ひりひりとした痛みがある ・膣内が擦れたような感覚になる

などが挙げられます。 例えば、お肌も乾燥したらひりひりと痛みが出てきますよね。 膣内でも同じことが言えるのです。

膣内が濡れない原因

膣内が濡れない原因はいくつかあります。 ここでは代表的な4つの原因について、それぞれ見ていきます。

原因1:前戯不足

原因1つ目は、前戯不足によるものです。 前戯が十分でなく、まだ濡れていないのに挿入してしまう……そんなことはありませんか? 前戯はセックスの中でも大切なもの。 入れる前段階でお互いがしっかりと濡れていることを確認してから、挿入することが大切です。 膣内が十分に濡れていないと、傷ついてしまう可能性もあります。 傷がつくと出血・痛みが生じることがありますので、注意が必要です。 セックス中、またはそれ以外でもきちんとパートナーと会話をして解決を目指しましょう。

原因2:体調不良

原因2つ目は、体調不良によるものです。 普段は濡れる方でも、体調が良くないときは濡れにくくなることがあります。 また、ストレスが溜まっているときなども同様です。 体調悪い時にセックスなんてしたくありませんよね。 生活習慣の見直しやストレス発散などをして、自分で体調管理をしっかりとすることが大切です。

原因3:炎症などの症状

原因3つ目は、膣の炎症によるものです。 様々な病名があげられますが、萎縮性膣炎など、女性ホルモンの乱れによって膣の乾燥や萎縮を引き起こしてしまう症状です。 少し話はそれますが、セックスで激痛がある・奥の方が痛い、という症状があれば、その他の病気が潜んでいる場合があります。 今まで痛みがなかったのに急に痛くなってきた、という方は外陰部や膣の入り口の炎症、子宮の炎症が原因かもしれませんし、性病の可能性もあります。 大きな病気・炎症などにつながっている可能性は低いですが、もし心配であればクリニックを受診しましょう。

原因4:膣の乾燥

原因4つ目は、膣の乾燥によるものです。 膣は女性ホルモンの減少によって乾燥してしまうことがあります。 これは、女性ホルモンの乱れによって引き起こされ、例えば加齢で更年期を過ぎると毛細血管が細くなり膣の乾燥が日常的に出てくる可能性があります。 当院を受診される方でも、膣の乾燥について悩んでいらっしゃる方は多いです。 次では、膣の乾燥について詳しく解説していきます。

膣が乾燥する原因

膣が乾燥する原因には女性ホルモン「エストロゲン」の減少があげられます。 これは閉経後や更年期、ホルモンバランスの乱れやすい産後に起こる可能性の高い症状です。 また、精神的な負荷・ストレスなどによってもエストロゲンの減少が生じます。 更年期と言えば汗をかく・めまいがする・イライラが続く・重だるさがある……といった症状が浮かぶと思いますが、膣内の乾燥も女性ホルモンが減少することにより引き起こされる症状です。

萎縮性膣炎

先ほど解説した萎縮性膣炎ですが、この症状の中にも乾燥が含まれます。 萎縮性膣炎とは、膣内の治安が悪くなることを指します。 通常膣内は酸性に保たれており、雑菌などが入らないようになっているのですが、うるおい不足(膣の乾燥)によってその働きが弱まり雑菌が入ってきやすくなります。 これによってかゆみが生じるようになるのです。 萎縮性膣炎は2人に1人かかっていると言われていますが、あまり多くの方に知られていない症状なので、「もしかしたら萎縮性膣炎かも?」と疑えるでしょう。 もちろん、この診断には医師による的確な判断が必要なので、クリニックで受診するようにしましょう。

膣の乾燥のセルフケア

もし、膣の乾燥によって痛みがあった際には、セックス時に潤滑ゼリーを使うことです。 よくローテーションとの違いを聞かれますが、ローテーションはあくまでも全身の滑りをよくするためのもので、膣内には向いていません。 添加物が入っていない、潤滑ゼリーを使うようにしましょう。 当院でオススメしている潤滑油は、リューブゼリーというジェクス株式会社が開発した潤滑ゼリーです。 性行為前に塗ることで自然な濡れ感を演出してくれます。 潤いが出ることで、性交時の痛みを緩和することができるでしょう。 ただし、これは一時的な効果しかなく、根本的な解決策にはならないのが欠点です。

治療方法

膣内の乾燥を治療する方法は主に「レーザー治療」です。 レーザー治療の良い点はメスを使わない治療方法なので、身体に負担がほとんどかからないことと、精神的負荷もそれほどないことです。 どのようなレーザーを使うのかというと、「インティマレーザー」と言われる機器です。 膣のゆるみを引き締める目的で使われたりもしますが、エストロゲンをレーザーの照射によって促進させ、膣の潤いを取り戻せる効果があります。 膣内にレーザーを照射することによって性交痛を和らげる、「性交痛モード」があり、このモードを使って治療をしていきます。

また、「3Dタイトニングレーザー」という最新のレーザー機器を使用しての治療もあります。 インティマレーザーよりも深くレーザーを照射し、温熱作用により痛みを緩和する効果があります。 「膣の若返り」という言葉もあり、従来の潤いを取り戻すことのできるレーザー治療になっています。

治療の詳細

それぞれのレーザー治療の概要は下記の通りです。 治療時間もそれほどかからず、また術後はすぐ日常生活に戻ることができるので、忙しい方でも比較的治療を受けやすいのがメリットになります。

施術時間 10分~15分ほど、日帰りが可能
施術中の痛み ほとんどなし
ダウンタイム 3日程度
お風呂 術後当日はシャワー入浴、翌日から入浴可能
性行為 術後1週間から可能

当院の治療方針

みどり美容クリニック・広尾ではヒアリングから施術、アフターケアまですべて院長が担当しており、途中で担当が変わることがないのが特徴です。 また、丁寧なヒアリングでお1人お1人に合った治療方法を提示し、確実に改善するよう向き合っています。 「これって私だけなのかな。」「ちゃんと治るのかな、、」、そんなお悩みを解決いたします。 1人で抱えず、まずはカウンセリングにお越しください。

みどり美容クリニック 広尾

院長 みつゆきみどり

2010年、日本初となる美容婦人科を開院した女性器形成・婦人科形成のパイオニア。デリケートゾーンに関する様々な問題を解決するために、日々患者様と向き合っている。