セックスが痛くて辛い

切実な悩みだけれど人には相談しづらい、対処法がわからない、相手に理解してもらえない…。
セックスに痛みを感じる女性は5-10人に1人と言われており、痛みがあるのにも関わらず悩みを抱えたままパートナーを喜ばせるためにセックスを続ける女性は少なくありません。

セックスで痛みが生じる原因は様々ありますが、正しい知識を持つことで痛みの改善ができる可能性があります。
この記事では原因から解決策についてわかりやすく解説します。

セックスの痛み「性交痛」ついて

「性交痛」とはセックスで発生する痛みや違和感の総称です。

刺すような痛み、圧迫感、締め付け感、ひりひり感、けいれんなどのセックスの最中に発生する痛みからセックスを終えた後に発生する痛み、これら全ての痛みを指します。

痛みが発生する場所とタイミング

痛みが発生する場所は大きく分けて2か所あり、タイミングは人それぞれです。
自身の性交痛のタイプを理解することが、性交痛改善の第一歩です。

また原因に適した対策をすることで、次第に痛みの軽減に繋がっていきますので、まずは痛みが発生する場所とタイミングを把握しましょう。

【痛みが発生する場所】膣の入り口付近で感じる痛みがある人

【タイミング】性器に触れる前から痛みを感じる

原因4婦人科系の疾患

【タイミング】挿入時に痛い、もしくは痛くて挿入できない/挿入時につっかえるような感覚がある/挿入後に動かしたときに痛い

原因1うるおいが少なくなっている

 原因2筋肉のこわばり

 原因3先天的な要因

 原因4婦人科系の疾患

 原因5セックスの仕方

 原因6心因性よるもの

【痛みが発生する場所】腟の奥で感じる痛みがある人

【タイミング】性器に触れる前から痛みを感じる/挿入後に動かしたときに痛い/挿入後に腟の奥で痛みを感じる

原因4婦人科系の疾患

 原因5セックスの仕方

上記に当てはまらない人はこちら

性交痛は我慢せず、パートナーに相談しながら対策をしましょう。このサイトを読んでもらい理解を深めてもらうのもいいかと思います。

しかし重要な病気が潜んでいる可能性もありますので、痛みが酷いときや原因が分からないときは、専門性があり精神面でも寄り添ってくれるクリニックを受診してください。

・セックス後に出血した/おりものに異常がある

原因4婦人科系の疾患

・セックス後にお腹が痛い

原因4婦人科系の疾患

 原因5セックスの仕方

性交痛が起こる様々な原因と解決策

性交痛の原因は、精神的要因から物理的要因、疾病要因など様々で複数の要因が重なっているケースもあります。

何も対策をしないままでは痛みが強くなるなどの悪循環に陥り、セックスをするのが億劫になったり、怖くなったりする場合も
いち早く改善するためにさまざまな原因について詳しく見ていきましょう。

原因1 うるおいが少なくなっている

性交痛の最も多い原因として、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量低下してしまう「うるおい不足」が挙げられます。
「エストロゲン」の分泌量が減少すると、濡れにくくなり腟の保水レベルが低下して、乾燥しやすくなります。
これが「うるおい不足」の正体です。

うるおい不足を解消するためにまずそもそも女性器がどうして濡れるのかを理解しておきましょう。

女性器が濡れる仕組み

女性器が濡れるという現象はどうして起こるかご存知でしょうか?

女性の性的な気分が高まると、下半身に血液が流れ込み、骨盤内の血流が増え腟壁周辺に張り巡らされている毛細血管が拡張し、血管壁を押し開くことで、その隙間から潤滑液が湧いて出てきます。
これが濡れる仕組みです。

イメージとしては、暑いときに汗をかくように「腟が汗をかく」ような感じです。
汗と同様、腟潤滑液も分泌までの時間や量には個人差があります。

解決策

うるおい不足の解消法としては、潤いを補うアイテムの潤滑ゼリーを使うのが手軽に始められおすすめです。
ローションは性交痛を酷くさせる可能性がありますので、膣内には使わないようにしましょう。

なお、「リューブゼリー」は産婦人科医療の現場でも推奨されていて、ドラッグストアなどで手軽に購入できます。

根本的な解決をしたい方は「インティマレーザー/Vタイトニング」を行っているクリニックに受診を。
インティマレーザーは、体に負担が少ないレーザーでの施術で膣を乾燥しにくい環境を整えていく治療方法です。

原因2 筋肉のこわばり

しばらく期間が開いた後のセックスやネガティブな心理状態のときのセックスは、膣周囲の骨盤底の筋肉を防御的に緊張させてしまう事で、腟がしなやかに動かせず挿入時の痛みを引き起してしまいます。

解決策

リラックスできる環境を作りましょう。また時間をかけて前戯を行うようパートナーに協力を得ることも重要です。

原因3 先天的な要因

生まれつき膣が狭い、処女膜の厚いことが原因となり、性交痛が起こることがあります。
また、女性側だけでなく相手のサイズが大きすぎるのも要因となります。

解決策

膣が狭いのか処女膜が厚いのかは医師による診察によって判断され、その後の治療法が決定します。
膣が狭い場合は「膣入口拡張手術」、処女膜が厚い場合は「処女膜切開術」が行われますが、手術ではなくトレーニングによって解決する場合もあります。
専門医と相談して進めましょう。

相手のサイズが大きすぎる場合は、前述の潤滑ゼリーが役立つこともありますが、相手のスピードや深さを調整してもらえるようパートナーに協力を得る、もしくは自分がコントロールできるよう女性上位の体位を試してください。

原因4 婦人科系の疾患

出産や手術などのキズ、膣炎、更年期などの婦人科系の疾患だけでなく、動脈硬化、過敏性腸症候群、皮膚疾患などで性交痛を引き起こしている可能性があります。

特に膣の奥の方や下腹部に痛みを感じる時はクラミジア感染症、子宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮筋腫などの病気の可能性が考えられるので素人判断は禁物です。

解決策

膣の奥の方や下腹部に痛みがある場合は我慢せずに早めに医師の診察を受けてください。

性交痛は夫婦生活やパートナーとの関係に支障が生じるばかりでなく、不妊症の原因や、卵巣ガンなどあなたの人生において重大な疾患のサインかもしれません。

ひとりで我慢せず、専門医に相談してください。

原因5 セックスの仕方

セックスが痛いと女性側に原因が疑われやすいですが、アダルトビデオのセックスが正解だと刷り込まれている男性が多く、誤った知識が原因のケースもあります。

また前戯や愛撫が足りないまま挿入してしまうと、女性側がまだ受け入れられるタイミングではなく痛みや違和感につながります。
またお互いの体格差や体位でも痛みを感じやすい可能性もあります。特に後背位での行為は痛みが起きやすい傾向にあります。

解決策

セックスの仕方に問題がある場合は、自分だけでは解決できないのでパートナーに遠慮せずに相談することが重要です。
「こういう強さのタッチは痛い」「濡れているけどまだ早い」など具体的に伝え、双方の好みの確認をしましょう。

女性が上になる体位であれば女性側で深さをコントロールできるので、騎乗位や座位で痛みの出にくい体位を試してみるのがおすすめです。

原因6 精神的な要因

身体的要因や疾患だけが性交痛の原因ではなく、精神的な理由から痛みが出る場合もあります。
過去の性行為の際に感じた痛みからくる恐怖、トラウマを原因とした嫌悪感、過度の羞恥心などが痛みに繋がることがあります。

上記のようなセックスに対してネガティブな感情がない場合でも、「いまストレスを抱えている」「単純に疲れている」のような場合でも痛みがでることがあります。

解決策

セックスに対しトラウマなどのネガティブな感情を抱いていない場合は、まずはストレスを解消するのが先決です。
性交痛はちょっとしたメンタルの不調でも発生するものです。
痛みが出たタイミングで自身の身体を労わって大切にしてあげてください。

一方でトラウマなどの精神的な要因がある場合はまずは専門のカウンセリングを受けてみてください。
精神的な要因での性交痛は、セックスに慣れることで治るものではないです。セックスに対してのネガティブな感情を取り除いた後に徐々にトレーニングをしていくことで性交痛改善につながります。

性交痛解消におすすめのアイテム

ジェルたっぷりのコンドーム

潤滑ゼリーとコンドームがひとつになったお手軽なアイテム。

コンドームの外側にジェルがついているのでスムーズに挿入できます。
コンドームはパートナーがつけるものですが、自分の体を守るためにも使いたくなるようなコンドームを選ぶのも大切です。

オーナット

パートナーの根本に装着するだけで、挿入の深さや動きの衝撃を調節できるアイテムです。
4連に繋がっているように見えますが、全て取り外せるのでひとりひとりのサイズに合わせることが可能です。

また本体を水やゼリーで濡らすと感触が変わり、よりスムーズな滑りとなります。

ベッド用コスメ

夫婦間やパートナー間でのコミュニケーションでベッド用コスメをいままで使用したことがない場合や新しいアイテムを相手に提案する事は、ちょっと言い出しづらいかもしれません。

しかし、シンプルで洗練された見た目のアイテムもありますし、気軽に使って痛みを解消してほしいです。

性交痛は恥ずかしがらずにパートナーと協力を。それでも続くあるいは強い痛みがある場合は我慢せずに受診を!

性交痛は我慢せず、パートナーに相談しながら対策をしましょう。このサイトを読んでもらい理解を深めてもらうのもいいかと思います。

しかし重要な病気が潜んでいる可能性もありますので、痛みが酷いときや原因が分からないときは、専門性があり精神面でも寄り添ってくれるクリニックを受診してください。