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20代で性交痛に悩む人は7割以上!痛みの原因と5つの対処法を解説

Written on May 22, 2023 at 7:23 PM, by

  1. 20代で生じる性交痛の原因9選 性交痛とは性交時に生じる痛みのことです。性行為の前後や最中に、膣内がヒリヒリしたり鋭い痛みを感じたりします。20代女性の74.1%が性交痛に悩んでいるという調査結果もあり、決して珍しい悩みではありません。 この章では、性交痛が発生する9つの原因について解説します。 原因1.処女膜強靭症 処女膜強靭症とは、薄くて柔らかいはずの処女膜が硬かったり厚かったりする状態のことです。セックスの際に、処女膜が破れたり伸びたりしないことが原因で膜がつっぱり、強い痛みを感じる場合があります。 処女膜強靭症は先天性のものであり、放置していても直接身体に悪影響を与えることはありません。しかし、性交時の挿入やタンポンが入れられないことで改善が必要な場合は、クリニックで切開・切除を行います。 原因2.子宮筋腫 子宮筋腫とは、子宮の筋肉にできるコブのような良性腫瘍のことです。発生した筋腫が、セックスの際に動いたり、コブの茎部分がねじれたりすることで、痛みが生じるケースがあります。成人女性のおよそ3割は筋腫をもっていると言われるほど頻度の高い病気で、無症状であれば治療の必要がない腫瘍です。 筋腫ができる理由は解明されていませんが、成人年齢を迎えるあたりで発症することから、女性ホルモンのエストロゲンが関係していると言われています。治療が必要な場合は、薬物療法・手術療法を行うのが一般的です。 原因3.子宮内膜症 子宮内膜症とは、子宮の内側を覆っている子宮内膜の組織が子宮以外の場所で増えてしまう病気です。骨盤内で増殖をすると、セックスで挿入した際に子宮と癒着した箇所がひきつり、性交痛が生じます。子宮内膜症を発症する原因は、排出されなかった一部の月経血が逆流し、周囲の組織と癒着を起こすことで発症すると言われています。クリニックで治療する場合は、薬物療法・手術療法を行うのが一般的です。 原因4.子宮膣部びらん 子宮膣部びらんとは、子宮頸部が赤く変化してただれているように見える状態のことです。子宮膣部びらんのほとんどは無症状ですが、細菌感染などの炎症を起こすことで性交痛に発展するケースがあります。エストロゲンの働きにより子宮膣部がふくらむことで、びらんのように見える箇所が発生すると言われています。女性ホルモンの分泌が活発になる20〜40代に多く見られる症状です。子宮膣部びらんが発生する箇所は、子宮頚部がんが発生する場所であることから、定期的な検診が推奨されています。 原因5.小陰唇肥大 小陰唇肥大とは、女性器の一部である小陰唇が肥大している状態のことです。何cm以上だと小陰唇肥大、という明確な定義はありませんが、足を閉じた状態で小陰唇のヒダが少し見える程度が正常・大きくはみ出したりぶら下がったような状態であれば小陰唇肥大と定義されるのが一般的です。ヒダが大きく発達すると、性交時にヒダが膣側に巻き込まれ、痛みを引き起こすことがあります。小陰唇肥大は、先天的なもので必ず治療が必要なものではありませんが、かゆみや炎症を起こすようであれば、 手術やレーザー機器などで小陰唇を適切な大きさに整えます。 原因6.性感染症 性感染症は、性行為を介して病原体に接触することで感染する病気のことです。代表的な性感染症としてクラミジアが挙げられます。クラミジアは、日本国内でもっとも多い性病と言われており、感染して炎症を起こすと下腹部痛や性交痛を引き起こします。クラミジアは自然治癒しないため、抗生物質などで治療するのが一般的です。 原因7.膣の乾燥 性交痛の原因でもっとも多く挙げられるのが膣の乾燥です。膣のうるおい不足のままピストン運動を続けると、粘膜を傷つけ、膣に痛みが生じます。濡れなくなる原因は大きく分けると2つあります。1つ目は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少です。エストロゲンは乳房の発達や子宮の発育など、いわゆる女性らしい体を作るためのホルモンのことです。このエストロゲンの分泌量は変動を繰り返しながらも20代でピークを迎え、40代半ばあたりから減少していくと言われています。エストロゲンが減少すると共に分泌液も減るため、膣が乾燥してしまいます。 2つ目は、精神的な要因です。膣は敏感な器官で、ほんの少しストレスを感じただけでも乾き始めます。詳しくは次の見出しで解説します。 原因8.ストレスや緊張 ストレスや緊張は、膣の乾きやすさにつながり、性交痛を招きます。キスやボディタッチなどで幸福感が高まると、オキシトシンという幸せホルモンが分泌されます。その状態でさらに性的興奮が高まると、下半身に血液が集中し、膣が濡れた状態となるのです。しかし、体が緊張やストレスでこわばっていると性的興奮が高まらず、膣が乾いた状態となってしまい、挿入時の痛みにつながります。 原因9.パートナーとの相性 膣が濡れていない段階でペニスの挿入やピストン運動をしてしまうと、膣に痛みが生じてしまいます。これは前戯が不十分な状態でも起こるので注意が必要です。膣が乾いた状態で無理にペニスを動かすと、膣の入り口や粘膜を傷つけ、出血を起こすこともあります。とくに、自分の膣が狭い、パートナーのペニスが大きいなど、お互いの体格差がある場合は前戯の時間を十分にとる必要があるでしょう。 2. 性交痛の5つの対処法 性交痛は、セルフケアで治る軽度のものから、クリニックで手術が必要なものまであります。ここでは自宅でできる対処法をご紹介します。 対処法1.パートナーに相談する セックスに対する要望をパートナーに相談しておきましょう。例えば、前戯の時間を十分にとってほしい、挿入はゆっくりしてほしいなどです。こうした要望を1人で抱え込んだままにすると、精神的な要因から性交痛を引き起こす可能性があります。パートナーに相談しておくことで、ストレスや緊張を緩和できます。 対処法2.潤滑ジェルを使う 膣の乾燥が原因であれば、潤滑ジェルなど膣のうるおいを補うアイテムを活用しましょう。産婦人科でも推奨されている「リューブゼリー」は、ドラッグストアでも手軽に購入できます。性行為の直前に塗っておくと、自然なうるおいを再現でき、性交痛の改善に役立ちます。 対処法3.セルフケアで慣らす 自分の指で、挿入の感覚に慣らす方法もおすすめです。性交痛を改善する方法としてダイレーターという、膣口と膣の中を広げる器具を使う方法もあります。こちらは、通販やクリニックで入手できます。 対処法4.食生活を意識する 大豆イソフラボンとビタミンDを摂取できる食生活を意識してみましょう。大豆イソフラボンは、納豆や豆乳、味噌など大豆製品に含まれている栄養素で、女性ホルモンに似た働きをします。また、ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける栄養ですが、膣内の水分を高める効果もあると言われています。ビタミンDは、サケ・いわしなどの魚類や、シイタケやきくらげなどのきのこ類に多く含まれるので、食事メニューに取り入れてみましょう。 対処法5.クリニックに相談する ここまで、セルフケアでの対処法をお伝えしましたが、性交痛が改善しないようであればクリニックへの相談がおすすめです。どんな時に、どの部分が、どのように痛むのかを医師に伝えることで、性交痛の原因を把握し、改善することにつながります。婦人科・婦人科形成で、一度診察を受けてみましょう。 まとめ 本文中にもお伝えしたとおり、性交痛にお悩みの方は、一度クリニックにお越しください。当クリニックは、完全予約制を採用しており、カウンセリングでは院長とゆっくりお話ができるようにお時間を確保しております。カウンセリング予約・お悩み相談は、Webフォームより24時間受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

セックスの時子宮が痛い?子宮に響くような性交痛の原因や解消法は?

Written on December 28, 2022 at 11:50 AM, by

子宮内膜症による性交痛 膣の奥で痛みを感じる場合は、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍、クラミジア感染症などの婦人科系の病気が関係している可能性があります。 ここでは性交痛の原因となりやすい子宮内膜症について詳しく解説します。 子宮内膜症とは、子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で本来あるべき子宮の内側以外の場所にでき、そこで増殖してしまう疾患です。 子宮の内部以外にできた子宮内膜症の病変の部分は、女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、子宮内部にある正常の子宮内膜からある出血(月経)と同じように病変の部分からも出血が繰り返されます。 出血した血液は出口がないために腹膜の中に内出血したり、お腹の中で固まって血液のコブ(血腫)をつくったり、周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。 また、不妊の原因になる場合もあります。 子宮内膜症は20~30代の女性で発症することが多いです。 子宮内膜症の症状 子宮内膜症では多くの場合、月経にともなう痛み(月経痛・生理痛)があらわれます。子宮内膜症は慢性の進行性の病気であるため、月経痛はだんだんひどくなる傾向があります。 月経痛以外にも、(生理の時以外でも)下腹部痛や腰痛、性交痛、排便痛などがみられます。 また、不妊の原因になることもあります。 卵巣にできる子宮内膜症は卵巣チョコレートのう胞といい、がん化したり、大きくなると破裂して激痛を起こすことがあります。 しかし、子宮内膜症の初期には自覚症状がない場合もあり、また疼痛にも個人差があります。 性交痛の他の原因 ここでは、子宮内膜症以外の性交痛の原因について解説します。 痛みを感じる主な部分には、外陰部や陰唇などの膣の入り口付近と膣の奥の2か所があり、それぞれ「入口部性交痛」、「深部性交痛」と呼ばれており、それぞれ痛みの原因があります。 膣の入り口付近の痛み(入口部性交痛) 挿入する時に膣の入り口のあたりが痛む・膣の中がヒリヒリと痛いというタイプの性交痛は挿入時だけでなく、男性が挿入してからピストン運動をしている時に膣内に痛みを感じるというケースもあります。   潤い不足 性交痛で最も多いのが、十分に濡れていない状態で挿入されることで感じる痛みです。 入り口は濡れているようでも膣の中は濡れていなかった、なんてこともあります。 前戯が十分ではない、体質的に濡れにくい、挿入してから長い時間ピストン運動が続いたことで膣が乾く、などの理由でうるおいが不足し膣が乾燥した状態で挿入したり動かしたりすると、擦れて痛みを感じたり膣内が傷ついてしまったりする場合があります。 潤いが不足する要因は、他にも疲労や水分不足、血行不良、ホルモンバランスの崩れ、緊張やストレスなど、様々なものがあります。 また、濡れない事をパートナーに言いづらく一人で悩む女性が多いですが、女性側だけの問題ではないことも多いので、気にし過ぎは禁物です。   セックスの仕方や身体的特徴の問題 体位により角度が悪かったり、セックスが激しすぎたりする場合も、痛みを感じることがあります。膣が狭い・男性のペニスが大きいなどサイズが合っていない場合も痛みを感じてしまいます。 また、通常処女膜は初めてのセックスで破れますが、生まれつき処女膜が厚くて固い「処女膜強靭症」という体質を持っている女性もいます。 このような方はセックスをしても簡単に処女膜を破ることができず、セックスの度に痛みを感じてしまうことがあります。   膣の委縮・硬化 加齢により女性ホルモンが減ったり前回のセックスから期間があいたりした場合には、膣の筋肉が衰え硬くなることにより痛みを感じやすくなります。加齢による女性ホルモン減少は、他にも膣粘膜が薄くなり傷つきやすくなる、膣分泌物が減少する、などの影響を与えます。 また、出産後は女性ホルモンが不安定であるため、膣か外陰部の粘膜が萎縮したり濡れにくくなったりすることがあります。   膣内の炎症や怪我 外陰部、膣、膣両側にある分泌腺の炎症や尿道の炎症により痛みが生じる場合があります。 性感染症やコンドームの材質によるアレルギー反応、怪我などが原因で炎症を起こすこともあります。 炎症が続くと膣粘膜が萎縮し、痛みが続いてしまうことがあります。 そのため、炎症は早めに医師に診てもらい治すようにしましょう。   不安や恐怖、ストレスなどの精神的要因 精神的な要因が痛みの原因になる場合もあります。 セックスに対する不安や緊張、トラウマなどの恐怖、ストレスなどがあると、それが原因となって痛みを引き起こしてしまうことがあります。 また、何らかの影響で小さい頃から「セックスは汚いこと・悪いこと」と刷り込まれていると、セックスに対して罪悪感を持ってしまい性交痛が発生することもあります。 パートナーに不安や不満など話し、セックスを楽しめるよう環境作りをしていくのが大切 膣の奥の痛み(深部性交痛) 膣は濡れていて挿入は問題ないけれど奥が痛い場合には、次のような原因が考えられます。 体位やセックスの仕方の問題 後背位などでは奥まで突くことができますが、その分痛みを感じる女性も多いです。 特に、男女間の身長差があったりピストン運動が激しすぎたりする場合は痛みを感じやすいです。また、体が妊娠の準備をする生理前は子宮口が降りてきているため、奥まで突かれると子宮口に当たって痛くなりやすい場合があります。 女性の感じ方に合わせてピストン運動をするスピードや位置を調整してもらって、お互いに気持ちの良いポイントを見つけましょう。 婦人科系の病気 膣の奥で痛みを感じる場合は、婦人科系の病気が関係している可能性があります。…

原因を正しくつかむために、
まずは女性器形成ドクターに
カウンセリングをしてもらいましょう

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